裏銀座周回 四日目 ~足跡の記~
出発の鐘
睡眠時間は相変わらず短いのだけど、すこしでも熟睡できたようだ。今日は七倉へと下山。まだ日の出前、朝食の準備ができていたので先に頂く。出発の準備を整えつつ、外へ出ると空が明るくなってきた。東へと回ってみると一面の雲海だ。その先が明るくなっている。遠くは四阿山辺りから日が昇るようだ。それにしてもちょっとひんやりするけどいい眺めだ。カメラを持ち出し、朝の風景を撮りまくる。
一面に広がる雲海の遠くに四阿山が浮かんでいる。今回の山行は四日間とも天気に恵まれ、三度も日の出が拝める。これはかなり運がいいこと。
こちらが四阿山だ。
日が昇るにはまだちょっと時間がかかりそう。しばらくこの景色を楽しむ。
こんな雲海を見たのは久しぶり。下界の人たちは自分が今いる所は見えないんだね。
こんな雲海の中から日の出を見ることができるなんて滅多にないよね。
四阿山にもいつか登りたいな。
そろそろ日の出の時刻だ。
月はまだ頭上にある。雲がないので明るい。
船窪小屋から見る日の出。そして今日が2022年北ア縦走の最終日。いつも暗いうちに出発して長い時間歩き続けるけど、今日は余裕を持っての行動だ。
景色を楽しんでいたら、小屋のスタッフさんが「大天荘が光ってるよ!」と教えてくれた。よくよく見ると確かに大天井岳の左側にある大天荘が朝日を受けて光っている。何ともいい光景。
一番高い山が大天井岳。その左側が光っているのがわかるかな?
大天荘が朝日を受けてキラキラ。
船窪小屋からの北アの眺め。遠くは槍穂、一昨日から歩いてきた南真砂岳、野口五郎岳、不動岳、その向こうに薬師、スゴ乗越、五色から立山へと続く稜線が一望。抜群の眺めだ。
槍穂を拡大。北鎌尾根や前穂北尾根は自分の技量では行けないけど、その他はほぼ歩いたなあ。北穂でも槍でも日の出を見ていることだろう。今年はこの山域で遭難事故が多いだけに、改めて自分も気を引き締めて山に向かわなくてはいけないな。
立山方面もキラリと光るものが見える。スタッフさんに聞いてみたら、内蔵助山荘とのこと。泊まったことも立ち寄ったこともないけど、別山から真砂岳、富士ノ折立へと歩いたな。別山からの剱岳も見事な眺めだった。
改めてちょっと拡大しての眺め。写真に山小屋が小さく写っているとなぜか嬉しくなる。
今日は明るくなってから出発。お陰でいい眺めが楽しめたよ。
さて、そろそろ出発だ。スタッフさんにお礼を言い、外のベンチでガーミンのスイッチを入れる。いざ出発というところでスタッフさんも外に出ていたので再度お礼を言うと、玄関先の鐘を「カーン」と鳴らしてくれた。
ありがとうございました。気をつけて行ってきます!