裏銀座周回 二日目 ~足跡の記~
日は昇ったのだが…
ここまでかなり体力を使っている。さすが急登で有名な竹村新道だ。大袈裟に表現するなら、早月尾根の急登と読売新道の長さを足して割ったような感じだ。兎にも角にも次の目標地の南真砂岳まで頑張らなくては。しかしその先もまだまだ長い。やはり久しぶりのきつい山行には体がついていかないのか。
南真砂岳へはまだまだなのだが、空はすっかり明るくなり、燕岳からの稜線からお日様が昇ってきた。やはり明るいのはいい。今日もいい天気になりそうだ。しかしながら、あまりの天気の良さに一段と体力が消耗していくこととなる。青嵐荘スタッフさんの言ったことがよくわかった・・・
厳しい竹村新道の登り。まだまだ登る。
燕岳方面が明るくなってきた。
今日の日の出。頂きました。
今日もいい天気なりそう。
手前のピークが湯俣岳。あそこから一旦下りてここまで登ってきた。とは言っても竹村新道をようやく半分ほど登ってきただけなんだよね。
完全に日が昇った。久しぶりの日の出。
北アのど真ん中での日の出はいつ見てもいい。しかしナイトハイクはそろそろ見切りをつけなくてはね。
日が昇るとだんだんと気温も上昇してくる。標高の高い北アとはいえ、一気に暑くなってきた。急登の登山道と相まって体力がどんどん消耗していく。しかも南真砂岳はまだまだ頭上。本当に大丈夫か・・・
右手を見ると雲海の中にかすかに戸隠の山が見えている。あの独特の形は高妻山と乙妻山だ。意外にも近くに見えるんだな。いつの間にか樹林帯を抜けて森林限界に出たようだ。辺りは低木とハイマツが続く。ちょっとこの天気ではライチョウには出会えないだろうかな。
それにしても竹村新道恐るべし。
真っ青な空の中、だんだんと暑くなってきた。
チングルマの綿毛。この時期は花は終わってる。
雲海の中に高妻山、乙妻山、妙高山が薄っすらと見えている。しばらく戸隠にも行ってないな。
とにかく登るしかない。もう引き返せないぞ。
一旦急登は落ち着く。頭上に昇っていくようだ。
月がまだ見えている。夜通し照らしてくれた。
ようやく南真砂岳が近づいてきた。手前のピークを登って一旦下り、そこから一気に登る。しかし裏銀座の稜線はまだまだそこから登らなければならない。ここは登りはもちろん、青嵐荘への下りもなかなか厳しいと思う。