御嶽剣ヶ峰

御嶽剣ヶ峰 ~復興の山~

大雨の爪痕

  

今年は空梅雨だと思っていたら急に空が怪しくなり、例年になく日照時間は全く少なくなっている。何とも登山には不適な天気が続いている中、季節はどんどん足早に進んでいく。相変わらず天気予報は外れ放題で明日の天気すら読めない。今年の夏山、北アルプス縦走の行き先は決まっているが、毎日空とにらめっこ。好天でも休みが取れなければどうしようもない。しかも一ヶ月もブランクがあると、いきなり厳しい山行に臨んでもすぐにバテてしまうのはいつものこと。ハードな山行の前にはいくらか体を動かしておかなければならない。

そんな状況で約2ヶ月ぶりの登山。目指すは御嶽。御嶽が噴火したのは2014年9月27日。ちょうど自分は鷲羽岳からワリモ岳に向かう途中だった。次の日早朝の水晶岳山頂から見た御嶽からは西へ長い噴煙を吐き出し、改めて大惨事があったのを知ったのはその日に新穂高へ下山してから。
その後御嶽を訪れたのはおよそ1年後。とはいっても飛騨頂上まで。比較的被害の無かった濁河温泉からKUMAクンと登った。その後8合目、9合目と規制は解除され、2019年7月に山頂までの規制が解除された。自分にとっては最後に剣ヶ峰に登ったのは2011年7月。実に8年ぶりの御嶽山頂になる。しかし濁河から剣ヶ峰まではかなりの長丁場。鈍った体は大丈夫だろうか?

  
御嶽剣ヶ峰

辺りは明るくなった。迂闊にも車内で朝寝坊。

仕事の休みは取れた。平日のせいか駐車場は比較的空いている。まだ暗いからちょっと仮眠を・・・と思って目が覚めたらすっかり明るくなっていた。昨晩からだろうか、車中泊をしていた人たちが登る準備をしている。

自分も急いで準備をするが、いつもの登山口をよくよく見るとこの先は通行止め。そういえば昨年の豪雨で仙人橋が流され、今は遊歩道を迂回するルートが整備されているのを思い出した。ちょっと距離も時間も長くなるけど仕方がない。噴火といい、豪雨といい、この山はかなり傷付いている。その規模がいとも簡単に人の命を奪ってしまうくらいのものだから、山に入るときは覚悟が必要だ。

  
御嶽剣ヶ峰

いつもの登山口は通行止め。仙人橋は修復中のようだ。

御嶽剣ヶ峰

まずは登山届を提出。ヘルメットも忘れずに。

御嶽剣ヶ峰

迂回路はこのとおり行けばいいので大丈夫。

  
御嶽剣ヶ峰

迂回路へはこの舗装された林道を歩いていく。基本的に関係者以外の車両は通行止め。

御嶽剣ヶ峰

ちょっとばかり山頂までの距離が長くなるとのこと。

  
御嶽剣ヶ峰

舗装された細い林道を歩いていく。新しい登山道までは数分。左手に「登山道」の大きな看板があるのですぐわかる。こちらは遊歩道の入り口でもあったわけで、遊歩道を経て仙人橋からの本ルートにつながるように迂回している。

さて、久々の登山でもあり、久々の御嶽。無事剣ヶ峰まで辿り着けますように。

御嶽剣ヶ峰

こちらが現在の登山口。ここから遊歩道が延びている。いつものように登山口にて一礼。遅い夏山の第一歩だ。


  

体が慣れていないのでゆっくり登っていく。とはいっても緩い登りなので意識してゆっくり歩いていく。今日は長丁場なのでペースをきちんと守らなくてはいけない。しばらくは鬱蒼とした樹林帯の中をひたすら歩いていく。所々に登山道の標識があるので、これに従って進んでいく。整備されている所あり、ちょっと滑りやすい所ありなど、ちょっと気を抜くと転倒しそうだ。
途中で立入禁止のテープが張ってある。その先が仙人橋へのルートなのだろう。

  
御嶽剣ヶ峰

登山口からは緩い坂を登っていく。

御嶽剣ヶ峰

最初の分岐。ここは標識に従って右へ。

  
御嶽剣ヶ峰

鬱蒼とした樹林帯の中。見通しは殆ど無い。

御嶽剣ヶ峰

またまた分岐。一方はテープで立ち入り禁止となっている。

御嶽剣ヶ峰

整備はされているが足元は滑りやすい。

  
御嶽剣ヶ峰

GPSで確認すると、従来のルートの北側をぐるりと迂回するように歩いている。登山道は丸太の階段や木道が随所に設置されているが、所々苔むした石の上を歩くこともあり、滑りやすい。
そして再度通行止めのテープ。ここが本ルートとの合流点だ。どのくらい従来と時間がかかるんだろう。

御嶽剣ヶ峰

ここで本ルートと合流した。テープの先が仙人橋へと続く。


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