銚子ヶ峰~別山 ~リベンジ 木村さんと見た山~
三つの峰を越えて
三ノ峰避難小屋を出発。雪の状態はわかっているので帰りはアイゼンを装着せず、ポールのプロテクタを外して慎重に歩いていく。
難なく雪渓はクリア
雪渓が切れるところで空になったペットボトルに雪解け水を入れておく。ハイドレーションの中の水もだいぶ減ってきたためだ。帰りまでもてばいいのだが、集めた水は保険として持っていく。冷たいので今すぐにでも飲みたいところだが、ここはガマン。
まずはフラットな雪渓の上を歩く。
しばらく歩くと帰路の尾根が見えてきた。
ここで雪解け水をペットボトルに集める。
雪解け水は途中で地面の下へ。地下水となって流れていくのだろう。
ひっそりと咲いていたショウジョウバカマ。
延々と踏み跡が続いているのがわかるだろうか。ちょうど目の前のピークが二ノ峰。銚子ヶ峰なんてまだまだ遙か先なのさ。
2つ目の雪渓もクリア。ここからは踏み跡に沿って二ノ峰に向かう。お昼が過ぎて気温が上がってきたせいか、虫も多少は少なくなってきたようだ。こればかりはありがたい。
下って登って二ノ峰に到着。苦しいが足は止まっていない。二ノ峰には離れたところに三角点があるとのことだが、今回は寄り道せず。
ここにもミヤマキンポウゲがたくさん。
登山口まで8kmだ。時間的にはだいたい予想どおり。
二ノ峰に到着。この左手を上っていくと三角点があるそうな。
ハクサンチドリの紫の花。
手前が一ノ峰、その遥か向こうが銚子ヶ峰。かなりキツそう・・・。
二ノ峰から下って登り返す。そして戻ってきた一ノ峰。何とかここまで足は止まらなかった。標柱のところで小休止。ザックを下ろしてふと自分のパンツを見てみると・・・マダニが付いている!! やはり笹漕ぎをしただけあってマダニが移ったようだ。急いでデコピンで除去。そして他にも付いていないかチェックする。
中央アルプス周回をしたときに喉元をヤラれた経験があるため、薮を漕いだ時は必ずチェックするようにしているが、まさかこんなところでお目に掛かるとは。一週間前にCattle Callでチックリムーバーを買ったのは偶然だろうか。
一ノ峰に戻ってきた。ここまでも体は大丈夫なのだが、マダニの出現には参ったぞ。
小休止後、銚子ヶ峰に向かって歩き始める。しかしこの登り返しがキツいのなんのって。途中の雪渓横断では滑ってポールを落としてしまうわ、ようやく銚子ヶ峰かと思ったらその先にまだまだ小ピークが続いているわでだんだんと疲れがボディーブローのようにジワジワと効いてきたようだ。
悪いことに少なくなったと思った虫がまたまた多くなってきた。往きほどではないが顔の周りにまとわりつく。そして両耳と右手首が異常に痒い。虫に刺されてしまったようだ。じっとしていてもしょうがないのでひたすら銚子ヶ峰を目指してアップダウンを繰り返す。
この先は銚子ヶ峰に続く。
別山は雲に隠れてしまった。あそこまで歩いて戻ってきたんだよ。
次は銚子ヶ峰だ。
登って下って、登って下ってを繰り返す。途端に体力が消耗。
何とか、何とか銚子ヶ峰だ。