銚子ヶ峰~別山 ~リベンジ 木村さんと見た山~
ボロボロで一ノ峰
ようやく銚子ヶ峰の山頂が見えてきた。やはりここは早朝に登るのがいい。前回来たのは6月に入ったばかりの時期。その頃は虫に悩まされた記憶はないけど、今回は全くダメ。
しかしここからの眺めはいつものことながら最高だ。今日は山頂に雲がかかっているものの御嶽の雄大な姿が見えているそしてその左手に乗鞍岳、穂高、槍、笠といった北アルプス南部が連なっている。虫がうるさくなかったらもう少しじっくりと景色を楽しめるのだが・・・。
既にこの時点で足元はビチョビチョ。暑さも増してきた。
ようやく銚子ヶ峰に到着。当然誰もいないよね。
実質通算五度目の銚子ヶ峰山頂。1,800mちょっとの標高とはいえ、ここからの眺めは格別。登ったことがない人はぜひ一度見てほしい。ちなみに方位盤の向こうの山はこれから向かう別山。
御嶽の雄大な姿。剣ヶ峰に雲がかかっているのは残念。
乗鞍岳。こちらは全体が見えている。
風がないだけに汗もかき放題。
そしてこの景色はおすすめ。槍から穂高にかけての一望。15年前にここから初めて見た大キレットに感動したもんだ。
北アから乗鞍、御嶽までを一望。ここから見る御嶽は均整の取れた素晴らしい形に思える。
こちらは銚子ヶ峰から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山を含めた北~南東方向の全景。15年前に木村さんと見た山々をこれから歩く。
あまり立ち止まっていると更なる虫の襲撃に遭うため次のピーク、一ノ峰に向かって歩き始める。未だ虫は多いので汗を拭くミニタオルを顔の近くで振り回すものの、焼け石に水。一旦手を休めるとまたブンブンと近寄ってくる。かなりウンザリしてきたが、更に悪いことに道が背の高い笹に覆われるようになってきた。安平路山への道でもういいよっていうほど笹漕ぎをしたのだが、まさか今回も笹漕ぎをする羽目になるとは。
笹が切れるとニッコウキスゲの花が咲いている。ほんの一瞬、癒やしの一時。
コバイケイソウが咲く中を一ノ峰に向けて出発
低木にピンク色の花。なんだろう? タニウツギかな?
左手には湿地帯に残る雪渓。
背の高い笹が登山道を覆う。またまた笹漕ぎか!!
「つなぎぶしの桧 下り口」と書かれてあるが寄り道してる余裕はない。
一旦薮が切れた。行く手には黄色のニッコウキスゲの花。確か前回は出会わなかったな。意外なところで見ることができたよ。
よくよく見るとあちこちで咲いている。
大きな花に出会うだけでも嬉しい。
銚子ヶ峰から一ノ峰まではざっくり見ると下って登るのだが、その間は小さなピークを登って下ってを繰り返し、最後に大きく下ってそれ以上に登る。故に意外に体力を要する区間だ。15年前はこれにバテてしまったけど、今回はここでパンクする訳にはいかない。
意外なことに10mほどだが雪渓が登山道を遮っていた。ここは難なくクリア。しかし先程から半端ない数の虫と靴の中まで侵入してきた水で靴下はビショビショ。これに追い打ちをかけるように笹漕ぎの急登。天気がいいというのに登山には最悪のコンディションだ。
笹が切れて行く手に別山が見える。ここから大きく下って一ノ峰に向けた笹漕ぎの激登りが続く。
手前から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰と続くピーク。三ノ峰から稜線伝いに別山に向かうことになる。
登山道を遮る残雪。ここは慎重に横断。
ここから一ノ峰へと最後の登り。途中の小さな残雪は通らないようだ。
途中で6kmの標識。草の中に倒れているよ。
一ノ峰に到着。かなり体力を使った。腰を下ろして休みたいところだが、これまでにない数の虫の襲撃。じっとしていられずひたすらタオルを振り回す。靴の中はパンツの裾から水が染みてきてグッショリ。もう泣きたくなってきた・・・。
ドウダンの白い花の向こうは三ノ峰。この撮影の間にも虫がまとわりつく。
昨年も見たサラサドウダンの花。しかし楽しむ余裕がない。