三森山 ~信仰の山と気持ちのいい山歩き~
水晶山から激下り
林道から入ると岩村ダムと水晶山との分岐。ここは水晶山へ。
舗装された林道を横切り、再度尾根伝いに登山道をあるき始める。林道から入った眼の前に分岐路。ここからでも岩村ダムに下りていけるらしい。まずはすいしょ山に向けて進む。日も木々の隙間から差すようになってきた。しかし寒いのは変わらず。
この先も軽いアップダウンを繰り返す。途中での四等三角点を過ぎる。後ほど国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで調べると、標高960.61mで点名は「水晶山」。
先へ歩いていくとまたまた分岐が現れた。ここもダムへ下りていくルートなのだが、「この先急傾斜危険」と書かれている。ここはまた戻ってくるとして、先に水晶山へ向かおう。山頂直下はちょっとした急登。あと少しだ。
ここでも仏様が見守る。
ちょっとした広場に三角点が現れた。
基準点成果等閲覧サービスで調べると、
ここも岩村ダムへの分岐。この先は急傾斜らしい。
先に水晶山へ。最後はきつい登りだ。
登りきったところが山頂。ようやく着いたよ。
水晶山頂上に着いた。標高は958m。景色が見渡せるわけでもなく、かといって腰を下ろすスペースが無いほど狭いこともない。まるで縦走路の数あるピークの一つのようだ。三森山からは50分ほどしかかからなかったが、まずはザックを下ろして小休止。う~ん・・・それにしても何もない・・・。
この先は岩村城跡の城山まで続くらしい。今日は行かない。
小休止後、ダムに向けて来た道を引き返す。
先ほどの分岐までやってきた。ここからダムまで一気に下る。
水晶山から引き返し、先ほど通ってきたダムへの分岐点まで下りていく。そして青色の「この先急傾斜危険」と赤文字で書かれている看板の横を通り、ダムへのルートを下りていく。しかし確かに下って入るのだが、全く急傾斜ではない。なんか気が抜けそうになったときに、また看板が現れた。
「急傾斜きけん」と赤文字ではっきりと書かれている。そう、ここからが激下りだった。坂に差し掛かると、真っ直ぐに延々と道は遥か下方に続いており、笹で先は見えなくなっている。確かに山に慣れていない人にとっては危険極まりない。それ以上にここは登りたくないな~との思いが頭をよぎる。路面は落ち葉で滑りやすい。慎重に下りていこう。
再度「急傾斜きけん」の看板。ここからが本日のクライマックス。
坂に差し掛かる。先が見えないぞ。
半分ほど下りてきただろうか、振り返ると結構な急斜面を下りている。
いやいや、急傾斜といってもちゃんと歩く箇所は確保されているし、ゆっくり下っていけば大丈夫だ。しかしどんどん下っても先が見えない。どこまでいくんだ? と思ったらようやく出口が見えてきた。後から距離や標高差から斜度を計算してみると、意外にも平均20~22°くらいしかない。まあ、実際の感覚は数値では判断できないか。
急斜面を下りたところはこれまた林道が横切っている。よくよく見ると、水晶山の登山口になっていたようだ。しかしここから登り始めるにしてもいきなりこの直登はきついな~。知らずに訪れるとビックリするかもね。
後は道なりに林道を歩いていくと往きに見た登山口の鳥居。そして駐車場はすぐそこ。里山にしてはなかなか面白い周回コースだったね。それにしても恵那というとすぐに恵那山が頭に浮かぶけど、このような低山も数多くあり、それらを繋いで歩くとなかなかいいことがわかった。またいろいろ調べてマイナーな山々を歩いてみよう。
下ったところで林道に合流。
ここが水晶山登山口の一つだったんだ。
林道をダムに向かって歩きだす。
道は舗装路へ。ガードレールも現れた。
出発点の鳥居に戻ってきた。今日はなかなか面白かったぞ。
鳥居の横にも二体の仏像が安置されていた。
今日の山行はこれにて終了。明日から仕事だぞ。
車は未だに日陰。寒い中で着替えるのか・・・。
三森山・水晶山登山道の案内図。激下りのルートは描かれていないな。
そして帰り道。往きでは何となく通り過ぎてしまったが、途中に立派な看板が建っている。その隣には「三十三観音第一番」の文字。
そうか、ここから三十三体の石仏が始まるんだ。
それにしても単に山に登るだけでなく、このような歴史を訪ねながら歩くのもなかなかいい。
山はいろいろなことを教えてくれる。
往きで気にはなっていたが、帰路でちょっと寄り道。
岩村町教育委員会が作成した看板。興味のある人は拡大写真で読んでみてね。