伊吹山 ~四度目の正直~
絶景を下る
急斜面の下り。視界はまあまあ良くなった。
急登のところまで戻り、ここでストックからピッケルにチェンジ。ここからは登ってきた急登を下ることになる。先ほどよりは雲も去ったようで、下から登ってくる人たちのカラフルなウェアが見えている。視界が良くなったことで一安心なのだが、油断して滑落しないように一歩一歩確実に下りていく。
傾斜は木曽駒の千畳敷よりは緩い。しかも雪もちょっとは緩くなってきているよう。自分たちは比較的後発だと思っていたが、まだまだ沢山の人達が列をなして登ってくる。
アッちゃんは軽快にどんどん下っていく。自分は写真を撮りながらぼちぼちと。KUMAクンはここで雪の下りの練習しても良さそうだ。その前にピッケル調達しないとね。
急斜面を軽快に下りていくアッちゃん。物足りないらしく、時にはバックで下りてみたり・・・。
往きよりも沢山の人が登ってきている。
何か良からぬことを考えてそう。
アッちゃんが急にトレースを外して人のいない方に歩き始めた。もしやと思ったら、いつものシリセード。どんどん遠ざかるアッちゃんだが、あまりスピードが出ていない。シリセードするには雪質もあまり良くなかったようだ。
そして6合目避難小屋に到着。ここで行動食を腹に入れる。風も穏やかになったので小屋の中に入るまでもない。
米原の街に向かって滑っていくアッちゃん。もう少しスピードが出れば気持ちいいだろう。
自分もまずは目先の避難小屋を目指す。右手に女性が二人見えているが、何とその一人は半ズボンにタイツという山ガールスタイル。その格好であの寒い山頂に笑いながら歩いていた。自分は完全防寒でも寒さに耐えられなかったんだけど、寒さに強い人もいるもんだね。
右側のお姉さんが山ガールスタイル。
ガスで隠れた山頂を指差すアッちゃん。
往きで見落としていた5合目の看板。
4合目を過ぎる。後はひたすら下るだけだ。
思わず振り返る。この極寒の中、軽装でトレランとは・・・。