伊吹山

伊吹山 ~四度目の正直~

ホワイトアウト寸前

  

3合目先の休憩舎でザックを下ろし小休止。周りにはテントがたくさん張られている。どうやらどこかの高校の山岳部の合宿らしい。とにかく疲れたのでブラックサンダーをかじる。小腹が空いた時にはちょうどいい大きさ。ただ・・・さっきまで暑い暑いと感じていたものが立ち止まると一気に体が冷えてくる。これはのんびり時間を費やしていると調子が悪くなってしまうだろう。呼吸を整えて再出発。

百数十mほど進むとリフトの支柱跡に4合目の看板が現れる。ここからぐるりと方向を変えて登っていくと、低木の向こうに小さく避難小屋が見えてきた。それに加え、先ほどまでの青空が一転して空は灰色になってきた。どうやら標高が高くなって雲がかかってきたのか。風も冷たくなってきた。これまでとは全く逆。歩いても寒さを感じてくる。
何とか息切れしながらもアッちゃんの後を追って避難小屋に到着する。風を遮るため一時は避難小屋に入ったものの、玄関から先はアイゼンと靴を脱がなければダメ。ここは立ったまま息を整えるのに留め、山頂に向けて避難小屋を後にする。この先天候は悪くなりそうだ。風が冷たいのでフードを被る。

  
伊吹山

休憩舎に到着。ここで小休止。

伊吹山

ちょっと電線が邪魔だけど伊吹山山頂にはちょっと雲がかかってきたか。でもまだまだ好天。

  
伊吹山

4合目はすぐ。看板が埋まりそう。

伊吹山

低木の間を過ぎると急登が始まるようだ。

伊吹山

先に小さく見えるのが6合目の避難小屋。自分たちは出発が遅かったせいか、先に点々と登っていく人たちの列が見えている。ちょっとガスが出てきて寒くなってきた。これ以上コンディション悪くならなければいいけど。


  
伊吹山

避難小屋をスタート。アッちゃんも寒そう。

伊吹山

急登をひたすら登る。アッちゃんの姿が何とか見えるのみ。

伊吹山

視界は最悪。ちょっと心配になってきた。

  

行く手は次第に急登になってきた。しかしそれ以上に心配なのは辺りをガスに巻かれて視界がほとんどなくなってきたこと。見上げると先行するアッちゃんの姿はかろうじて見えるが、振り返ると全く何も見えない。
アッちゃんに追いつき、この先大丈夫かなと確認すると、もうすぐ登りきり山頂も近いとのこと。確かにトレースははっきりしている。むしろバックカントリーのスキーヤーが滑り下りてくるには最悪のようだ。

そして何とかフラフラになりながらも登りきった。振り返ると眼下には雲の切れ間に先ほど見た米原の街が広がっている。これは絶景じゃないか・・・。

伊吹山

何とか、何とか登りきった。よくよく見ると、登ってきたところはガスが切れかかっている。どうやら自分が登っている時間が最悪だったようだ。

  
伊吹山

標高は1,500mにも満たないのに眼下に雲。仙人になったようだ。

伊吹山

ここから山頂まで平坦な道を歩く。

  
伊吹山

さすがに山頂は寒い。下界から見ると雲の中だろう。

伊吹山

先に見えるのが伊吹山寺覚心堂。足取りが重い中、風と寒さはキツイな~。


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