表銀座縦走

表銀座縦走 三日目 ~感謝と恩返し~

回収の旅

  

それにしてもバスや電車は楽だなあ。ずーっと歩きっぱなしで公共交通機関に乗ると本当に楽だ。途中ウトウトしてしまうほどの陽気の中、大正池、釜トンネルと過ぎ、沢渡の駐車場に至る。車を停めてあるのだろう、途中で何人か下車後、バスは終点の新島々へ到着。ここで松本行きの列車をしばらく待つ。

ちょうど12時に列車がやってきた。ここから松本電鉄で松本駅まで約30分少々の移動。列車は空いていてちょうどいい。しかしその先のJR大糸線は本数が少ない。後立縦走の時は2時間半も待たされたもんね。今回は一体どれくらい待つことになるのだろうか?

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上高地から新島々へとバスが出る。

  
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新島々に到着。安全運転ありがとう。

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駅で列車が到着するまで15分ほど待つ。

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道路の向こうは旧駅舎らしい。

  
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駅にあった旧駅舎の手作り模型。

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列車がやってきた。ジャスト12時。

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こちらは入れ替わりの列車。


  
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松本駅に到着。次はここから穂高駅へ。

松本駅で列車を降りる。次はJRで穂高駅まで移動するのだけど、まず駅の外に出る。時刻表で確認すると、次の列車まであと30分ほどだ。構内で待ち、発車の時間が近くなってホームに行くと、たくさんの乗客だ。ほとんどが学生だろうか、車内は一杯で混雑している。穂高駅まで我慢。

穂高駅で降車。45分の電車の旅。そしてあとはバスで中房温泉まで移動なのだけど、停留所の時刻表を確認して愕然。上高地を出発するのは早くても、結局中房温泉行きのバスに乗るのは最終便とは・・・。次の便までは1時間。駅前のベンチで最後の行動食を食べる。周りは何もなく、静かでのんびりした地だ。

  
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次に乗るホームはここでいいね。

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30分後に列車がやってきた。意外にも車内はほぼ満員。

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穂高駅に到着。何とか座れたので良かった。

  
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立派な駅舎の穂高駅。次はバスに乗るのだが・・・。

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結局乗るのは最終便。一時間ほど待たねば。

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急いでもしょうがない。のんびり待つとするか。


バスがやってきた。本日の最終便。乗車は自分を含めて数人だ。しかし自分以外は途中の有明山神社で降車。あとは運転手さんと二人で中房温泉へ。運転手さんはこのルートはベテラン中のベテラン。どこに危険なカーブやコーナーがあるか知り尽くしているらしく、とても安心できる。しかも燕岳登山についてもいろいろ教えてもらった。ここ一体は熊の出る時期もあるらしい。春先には普通に木の真上にいるとのこと。

とか何とか話しているうちに中房温泉に到着。運転手さんにお礼を言ってバスを降りる。そして2日前に出発した登山口に戻って一礼。これで完全に今回の山行が無事終わった。
三日間の山行は水平距離45.6km、累積標高差+3,478m、-3,342m。最高到達は槍ヶ岳の3,180m。お疲れさまでした。

  
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ようやくバスが来た。これで中房温泉へ。

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車内で切符を買う。片道1,800円。

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運転手さんとお話しながら中房温泉に到着。2日前に出発したところに無事戻ってきた。これにて2020年の北ア縦走、表銀座縦走が終わった。

  
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体ができておらず鈍っていたけど、よく頑張れた。お疲れ様。

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中房温泉からちょっと下って駐車場へと戻る。

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待っていてくれたN-VAN。軽商用車だけど快適この上ない。


今年も無事に北ア縦走が終わった。三日間晴天に恵まれ、怪我もトラブルもなく全行程を歩くことができた。何よりもコロナ禍の中でよく山に入れたと思う。山小屋では感染症対策のために営業開始を遅らせ、中には今シーズン営業停止のところもあった。営業する山小屋は密にならないよう、予約制、部屋の仕切り、食事のとり方などいろいろ制約がある中、自分が思う以上に大変だったと思う。こうやって山を登ることができるのは山小屋スタッフの他、山に携わる人たちのおかげだ。これには感謝しかない。
そして自分ができるのは、自粛する時は山に登りたい気持ちを抑え、山に入る時はこれまで以上に細心の注意を払い、山小屋を利用する。これが自分なりの恩返しとなればいいな。


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