湧谷山 ~秋でも薮山好きなアッちゃん~
ゲレンデの跡
今年の春に揖斐の蕎麦粒山で旧ルートがわからず、結局は断念してしまったが、アッちゃんは「秋の紅葉の時期に登りましょう」と前向き発言をしてくれた。で、季節は秋を過ぎてしまったけど、なかなかアッちゃんから連絡がない。どうやら仕事が忙しかったらしく、ようやく時間が取れたのが12月。てっきり蕎麦粒山かと思ったら、やはり厳しい薮山ということで、ここは次の春シーズンへと延期することに。今回はそのお隣の湧谷山に登ることにする。
この山は廃止となった遊らんど坂内スキー場跡の奥にあり、登山者も少ない。今年は暖冬らしく、雪は積もってはいない。心配はルートだけ。地図とコンパスとGPSを頼りに、薮突入覚悟の山行だ。
スキー場跡手前の駐車場に車を停める。今日はここからスタート。
ロッジの跡が見える。アッちゃんは何やら探しているが・・・。
探していたのは四等三角点。点名は「マメ栩」で、標高は285.63m。
リフトの駅と支柱だけが残るゲレンデ跡。何かの整備がなされているようで、工事車両が停めてある。登山口は不明なので、とりあえずは歩くことのできる箇所からゲレンデを登っていく。
踏み跡らしき箇所を見つけた。ここを登っていく。
まだゲレンデ跡は日陰。後ろの山に隠れている。
ススキには霜が降りている。
枯れたススキの中を踏み跡を追う。夏だと生い茂ってちょっと厳しいかもね。
そういえば夏はグラススキーもやっていたっけ。
リフトの終点駅が見えてきた。
この辺りはススキが開けている。これだけでも標高上がったよ。
後方からお日様が顔を出した。寒いけど何とか晴れてくれそう。
リフトの終点駅に到着。今は冬でも雪がないのでスキーはできないね。
ゲレンデ跡は登りきった。さて、ここから目的とする尾根にどのように取り付くかが問題。アッちゃんが左に歩いていき、地図を見比べながら登れそうな箇所を探す。時期は冬で草木は枯れているので、さほど漕ぐ必要はなく、どこでも歩きやすそうなのだが、一旦尾根を間違えるととんでもない方向に進んでしまうので注意が必要。
アッちゃんが「ここから登ります」と言って急登を登り始めた。木々や枝の間を抜けるようにして半ば強引に登っていく。当然のことながら目印となるテープは見当たらない。頼りになるのは地図だけ。時々立ち止まりながら周りの地形と地図を見比べ、進むべき方向を確認しながら登っていく。しかし落ち葉で滑りやすい急登はかなりキツい。時には枝や木につかまり、時にはトラバースしながら先に進んでいく。
リフト終点駅からちょっと離れた箇所から登っていく。しかしいきなりの急登だ。アッちゃんいつもの如く、パワーに任せて登っていく。
夏に比べればまだ歩きやすい方だろうね。
ちょっと左へトラバース。
アッちゃん上着を脱ぐ。日が昇ってくると冬でも暑くなるね。
風が無いのでコンディションは良。天気もいいけどシンドいぞ。
振り返ると登ってきた所は薮の中か・・・。
のんびり写真を撮っているところではない。頑張って登らねば。
時々木々が立ちはだかる。下手に木を掴むと根本から折れてしまうことも。
アッちゃんが見つけたムラサキシキブの実。きれいな紫色だ。
かつてアッちゃんの実家にあったらしいよ。
サルノコシカケ。サルが座るにはちょっと小さい。
まだまだ登る。たまに地図やコンパスで確認しないといけないが、目的地にまともに登っていけない箇所は遠回り。