摺古木山~安平路山 ~リベンジ 中央アルプス南端~
昨年のリベンジ
日本アルプスの中でも中央アルプスは北や南と比べるとなぜか地味な感じがする。というのも、主峰である木曽駒ケ岳がロープウェイを使えばいとも簡単に登ることができるためだろうか。そんな中でも木曽駒ケ岳、空木岳は百名山ブームで賑わうが他の山は何とも静かなもの。越百山から南はルートがほぼ笹に覆われているということで、奥念丈岳、安平路山、摺古木山へと続く稜線はよほど笹漕ぎが好きな人か冬期に雪の上を歩くことで中央アルプス全山を縦走する人もいる。
昨年は大平宿から林道を少し車で入り、登山届ボックスのあるところから林道を歩いて摺古木山から安平路山までのピストンを試みた。しかし天気予報に反して登山口のある休憩舎にたどり着く頃には雨。そして雪の残る摺古木山山頂に着いたときはミゾレ混ざりの雨と風と辺り一面のガス。これは先の安平路山へは行くべきでないと判断し、引き返すこととなった。
そして一年後。正確には前回登ったのが5月上旬だったのが1ヶ月遅れの6月。仕事も一日だけ休みが取れたし、梅雨に入ったものの運のいいことに当日の予報は晴れで夕方から降り出す模様。昨年のリベンジとなるか? ということで夜の暗い中山道を大平宿に向けて車を走らせる。大平宿への山道も昨年はガスで全く見通しがきかなかったけど、今回は大丈夫。まだ真っ暗な中を大平宿から東沢林道に入り、未舗装になったところで腹を擦らないようにゆっくりゆっくり進む。
間もなくして登山ポストに到着。以前と違ってバリケードとなっておらず、ロープが一本渡してあるのみ。まだ中に入っていけそうだけど、前回はここから歩いたので、今回もここから歩くとこにする。準備をしていると一台のオフロードバイクがやってきた。どうやら目的は渓流釣りとのこと。バイクはロープを外して中に入っていった。
空も明るくなってきたところで出発。ここから休憩舎まで一時間半ほど林道を歩く。とはいっても林道歩きだけでも500m近く標高差がある。ひたすら歩いていくと昨年工事中だった法面がきれいに整備されていた。道もさほど凹凸はなくゆっくり行けば車高の低い車でも入ってこられそう。しかし一旦豪雨があるとどうなるかな・・・?
そろそろ休憩舎というところで一台のトヨタが上がってきた。今日は平日なので一人かと思ったけど、ちょっと安心。
行く手にトイレが見え、その先が摺古木自然園休憩舎だ。休憩車が見えてくると、先程のトヨタが止まっている。男性二人は先に出発していった。どうやら行き先は同じ安平路山のよう。
時刻はちょうど日の出の頃。今回も敢えてここから歩く。
登山届ポストには巣があるのだろうか、一匹の蜂が威嚇してきた。
日の出と同時刻に出発。ここから休憩舎まで約一時間半。これだけでもかなりのウォーミングアップになるね。
空には下弦を過ぎたお月さま。
笹が生長してちょっと車幅が広い車はドアを擦りそう。
今日は夕方までに下りてくればいいや。現時点で空は青い。
法面はきれいにコンクリートで固められていた。
前方右手にトイレ。そろそろ林道終点。いいペースだ。
休憩舎が見えてきた。スタートから1時間20分ほど。
きれいな休憩舎。シュラフ持ち込んでここで前泊してもいいね。
男性二人を見送り、自分は休憩舎の中で小休止。
今日は昔のザックを久々出してきた。そしてパンツも登山を始めたときに使っていたパンツ。なぜか中アを歩くときはこのスタイルが多いような。
もう雪は残っていないだろうが、問題はどこまで笹が遮っているかだ。