蛇峠山 ~高い空を一人占め~
山頂と狼煙台跡
緩やかに登り返していくと、山頂に到着。山頂には展望台も設置されている。
写真を撮る時に気が付いたのだが、空には珍しい波状雲、いわゆるうろこ雲が連なっている。いや~朝早く登ってきただけあって、空が高いや。時刻は・・・まだ6時半前?
蛇峠山山頂に到着。のんびりと登ってきた割には予想よりも早く着いた。まるで秋の空のように高いぞ。
空には波状雲。これだけ空に広がっているのを見るのも久しぶり。
山頂には二頭三角点。点名は「蛇峠」。登ってくる人は誰もいない。というよりは、人の気配が全くしない。
展望台に上がってみる。見渡すにはちょっと手前の木々が邪魔だけど、ここからは南アルプスがよく見える。
展望台に付けられた手書きのプレート。
先ほど歩いてきた電波塔群も見えている。
穏やかな天気だ。来てよかった。
展望台は朝露で濡れているので腰を下ろすのはやめておく。それに周りの木々が生長して景色を一部遮っているので、一旦山頂から下り、狼煙台跡に向かう。来た道を引き返し、レーダ雨量計の裏手が狼煙台跡だ。
この狼煙台はかつて武田信玄軍が使用したと伝えられる。なるほど、この景色を見れば遠くからでも狼煙が見えたことだろう。
それにしてもこんな山の中に多くの人口建造物があると思いきや、歴史の一端を垣間見る史跡にお目にかかれるとは、何とも面白い山だ。
一旦山頂を離れる。もっと景色のいいところへ。
石で丸く囲まれた狼煙台跡からの眺めはとてもいい。目の前には中央アルプス、そしてその左手に西穂~奥穂~前穂といった北アルプス、乗鞍岳、御嶽といったお馴染みの山々。右手には南アルプスの山々も一望できる。これは久しぶりにすごい眺めだ。
今日はちょっと重いけど三脚も持ってきた。早速カメラを固定して写真を撮りまくる。もうちょっと穂高の雲が掃けたらな~と贅沢な文句をつぶやきながらファインダーを覗く。
そして一通り撮影したら狼煙台後に戻ってかなり早いお昼ご飯。深夜に朝食を摂ったのだからいいだろう。
ここが狼煙台跡。ちょっとした広場のよう。ここからの眺めがまた最高!
真正面に中央アルプス。いつもならその左に御嶽、乗鞍、北アと続くのだけど、方向からして北ア、乗鞍、御嶽の順。
いい雲がまだまだ続く。
狼煙台後の説明看板。
左手に御嶽。尖った継母岳がキレイ。地獄谷からの噴煙はまだ続いている。
南アルプスの展望の看板。文字が消えかかっているよ。