常念岳~蝶ヶ岳 ~槍穂を従え大縦走~
槍穂一望の蝶槍
樹林帯の中を一気に登る。2,592mのピークを過ぎると、常念岳から先に下りていったお兄さんが休んでいた。彼も三股まで下りるか、蝶ヶ岳ヒュッテでテン泊するか迷っていたが、時間的なことも考え、テン泊に決めたようだ。しかし次の目標である蝶槍はまだか? お兄さんが木々の間の彼方を指さす。そこには尖ったピーク。あ、あんなところまで行かなければならないのか・・・? これはヒュッテに宿泊だなと考えていたところです~さんが追いついた。三股まで今日中に下山するのならヒュッテに15時頃までに着くこと、大幅に遅れるようならヒュッテに宿泊とす~さんに了解を得る。
ここから蝶槍に向けて一気に下り一気に登る。ちょっとペース上げるぞ。
ならちょっとペースを上げよう。ここで一人の登山者とすれ違う。三股から蝶ヶ岳を経て常念~前常念経由で三股まで下りる、我々とは逆コースで周回するそうだ。蝶までの登りでかなり疲れているようだが、この先の常念の岩場の登りはもっとキツイよ・・・。お互い無事下山できればいいね。まずはお花畑を下ってコルに出る。ここから怒濤の登りだ。先方にパーティーがある。10人ほどの高齢者を追い抜いていくが、集団の追い越しほどキツイものはない。
息を切らしながら登っていくと、本日2回目、この山の住人が現れた。
目の前、というよりも足下に雷鳥だ。しかも3羽も。こちらを無視するかのように目の前を歩いている。すぐに寒くなるからね。達者でいろよ。
あそこが蝶槍。お花畑から再度樹林帯に入り、また森林限界に出るようだ。
蝶槍の登りの途中で出迎えてくれた蝶槍の住人。
あらら、3羽もいる。こちらを怖がることはなく、目の前の足下をテケテケと歩いている。
すぐに季節は冬になる。毛も生え替わるだろう。元気でね。
雷鳥に別れを告げ先を急ぐ。見上げると尖った岩のピークが頭を出している。あそこが蝶槍か? 尖りを目指して更に登っていくと、最後はちょっと岩を伝ってピークに出た。ここが蝶槍? そこにいた爺さんに聞いてみると、「岩にTOPと描いてあるよ」。ここが蝶槍のピークだ。怒濤の勢いで登ってきたせいか、山頂から見下ろしてもす~さんの姿が見えない。
爺さん達の写真を撮ってあげ、ヒュッテへ出発するのを見送ると、ようやくす~さんの姿が見えてきた。かなりお疲れの模様。先ほどのお兄さんも登ってくるのが見える。
どんどん高度は上がっていく。またまた槍をお目に掛かることができた。
見上げると尖ったピーク。あれか。待っておれ!
ピーク手前まで来た。山頂直下は岩を伝って登る。
槍と言っても槍ヶ岳のように尖っている訳ではないんだね。
蝶槍山頂の目印はペンキで「TOP」と書かれてあるのみ。
で、す~さんはと・・・どこだ? バテてないだろうな。
ルートはなだらかに蝶ヶ岳ヒュッテへ延びている。
ようやくす~さんが視界に入ってきた。あと少しだぞ。
先を見ると、ここからは緩やかなルートとなっている。その先に蝶ヶ岳ヒュッテがあるのだろう。手前にはケルンも見えている。あそこが蝶ヶ岳の三角点だ。
す~さん蝶槍に到着。申し訳ないができるだけ時間を稼ぐため、休憩もそこそこに蝶槍を起つ。次は蝶ヶ岳ヒュッテだ。
山頂手前まで来たす~さん。かなり疲れたか?
岩を乗り越え蝶槍に到着。よく頑張りました。
急なアップダウンはこの先は無いようだ。しかしここまでの長い行程でかなり体力は消耗している。ここは何とか蝶ヶ岳ヒュッテまで頑張らねば。
す~さん休憩中に再度拡大写真撮影。まずは槍ヶ岳。
そして大キレットから北穂。
奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳揃い踏み。手前の山は屏風ノ頭だ。
蝶槍からの大展望。最後のパノラマ写真なので満喫してね。常念がガスに隠れたのは残念。