
納古山 ~そして一年が終わる~
西尾根は遠い
今年も後半はちょっと回数がこなせなかったけど、誰もいない西穂や大日でのブロッケンを楽しむことができたので中身は濃かったと思う。立山から帰還してコロナ感染で倒れてようやく11月に軽く復帰したものの、後遺症なのかまだ喉に違和感を感じ山は控えてきた。嬉しいことに年末年始休暇は土日がうまい具合に挟まって例年より長い。今年の最後の登り納めは迷ったらこの山、納古山にする。久しぶりに西尾根から登ろうかと思ったけど、最後に西尾根を歩いたのは8年前にす~さんを引き連れていったときだ。ここのところ木和谷ルートばかり使っていたから西尾根も今現在どうなっているかわからない。あまり歩かれていないところなので、廃墟となっていなければいいのだが。

今日は久々西尾根から。いつものところに駐車する。
県道からちょっと入り、いつもの小さな広場に車を停めて出発する。ここから西尾根の取り付きまでかなり歩かなくてはならない。誰もいない静かな道を歩いていくと、納古口との分岐に差し掛かる。ここは予定通り左へ。しばらく道なりに歩いていくのだけど、緩い上り坂のせいかちょっと疲れてきた。しかもぐねぐねと曲がっていておかしい。こんな道だったっけ? 改めてGPSで確認すると明らかに間違えている。急いで戻って正規のルートへ。いかに自分の記憶がいい加減ということだ。
ひたすら先に続く道を歩き、ようやく無線中継所の跡に着いた。この辺りも枯れ草に覆われていてかつて鉄塔があったとは思われない。そしてこの右手に西尾根が続いている。

ここからしばらく林道歩き。車で入っていくのはお勧めしない。

なにか様子がおかしいと思ったら道を間違えた。こちらへ行かねば。

ここから鎖を超えて西尾根へ。かなりのミスコースだった。

かつての中継所は枯れ草に覆われている。

右手にはコンクリートが残る法面。中継所があった唯一の証。

この先が西尾根の取り付きだ。それにしても草だらけ。
中継所跡を過ぎ、道がなくなったところが西尾根の取り付き地点だ。ここからは薄い踏み跡を辿っていくのだけど、初めて訪れる人はどちらへ行けばいいのかわからないだろう。ただ、地図を見ながら尾根に取り付ければ、踏み跡も若干明瞭になってくるので、ここは迷わないようにしたい。今回も無事に尾根に取り付いたけど、以前よりも藪化が進んでいるようだ。
薄い踏み跡を尾根伝いに歩いていく。他のルートと異なり、やはりここは荒れている方だ。そして見通しも決していいとは言えない。すると右手に視界が開けた。ここだけ伐採がなされているようだ。そして辺りには防獣ネットが張られている。よくよく見ると、伐採された跡には幼木が植えられている。以前はこんなところはなかったけど、google mapの航空写真でもここだけ開けているのがわかる。そして遠くには各務原・関南アルプスが連なっているのが見えるよ。

尾根に取り付いてからは急坂を一気に登る。かろうじて確認できる薄い踏み跡を辿るのだけど、わからなかったらひたすら登っていけばいい。ただし地図は必須。

以前来た時よりはかなり荒れている。

傾斜も緩やかになってきた。

獣害ネットの向こうには植林された幼木。

獣にかじられないようにしてある。

途中で尾根の南側が開けている箇所に出た。伐採の跡だろうか、植林がなされていて獣害ネットが谷に向かって張られている。