高賀山 ~記憶と記録~
吹雪の山頂
数日前に登ったのだろうか、山行者のトレースが薄っすらと残っている。急登ではないが、ひたすら山頂に向けて登っていく。雪は降ったりやんだりだが、山頂に近づくにつれて吹雪くようになってきた。しまった・・・ゴーグル持ってくるべきだったか。ここはフードを被って顔に当たる雪を凌ぐ。
かなり雪が深く、足首が埋まるくらいになってきた。インナースパッツがあるのでこの程度なら問題ないけど、この先どこまで深くなるんだろう。
山頂が見えてきたよ。顔が痛い。
山頂に着いた。もちろん誰もいないだろ。
吹雪の中の山頂で必要最低限の写真撮影。ゆっくりすることもできず、辺りもこんな状況だ。
200回目の山行の山頂は吹雪の中だ。真夏に登った記憶と正反対だよ。当然のことながら長居することもなく、早々に下山する。
問題は来た道を引き返すか、予定どおり西尾根で下りるかだ。稜線伝いは何とか我慢し、樹林帯に入れば風も雪もある程度は遮られることを予想し、ここは西尾根へと向かう。