富士見台高原 ~リベンジは極寒の中~
南アが見えた
これ以上体を冷やさないよう、下山することにしよう。
すぐさま来た道を下りていく。雪の積もった道は下りの方が危ない。できるだけ雪のない箇所を選んでゆっくりと下りていく。防寒対策はいつもしっかりしてくるのだけど、指先だけはどうにもならないくらい感覚がなくなるほど冷たくなる。なんとか体を動かして冷えを解消せねば。
山頂方面を振り返ってみると、ガスの中から薄っすらとお日様が見えている。しかしこれも一瞬のこと。フードを被っていないと冷たい風に顔を切り裂かれるようだ。
実は地面はところどころ凍っている。
雪で滑らないように慎重に。
雪が消えてホッとする。風はまだまだ強い。
ガスがちょっと薄くなってお日様が一瞬顔を出した。これだけでも、おおっと驚いてしまう。
全体を通じて危険箇所はないね。
丸太の橋が朽ちて落ちてるよ。
横川山手前のピークに向けて登っている途中、気につけられている湯舟沢山の標識を発見。ピークでもないのになぜここなのだろうね。
横川山の標識に付けられた説明文を改めて読むと、それぞれ横川川、湯舟沢川が流れ出る山からこの名前が付いたらしい。ここでも古代日本の神話に由来する謂れがあるようで、前回登った網掛山を思い出す。阿智はいろいろ歴史を感じさせる地なんだな。
そして湯舟沢山から一旦下ると、思いがけない景色が見えてきた。
水場があるけど、冷たくて飲めないや。
うへ~あそこまで登り返しか・・・。
あれ? 途中で標識を発見。
湯舟沢山の標識がピーク手前に取り付けられている。もしかしたらピークには取り付ける箇所がないのでここにしたのかもね。
湯舟沢山から一旦下る。
相変わらずガスで見通しが悪いけど・・・
目の前のピークが横川山。ここのコルに下りたところで思いがけない景色が飛び込んできた。
右手を見ると雲が上がって遠くに雪を被った山々が一瞬見えた。おお、あれは南アルプスじゃないか!! 北岳から間ノ岳、農鳥岳、塩見岳と連なっている。これはラッキーだ。
そしてちょっと登ると左手にも笠置山と中津川~恵那の街が見えてるよ。今日はこの景色が見れただけでも満足だ。
一瞬ガスが晴れて見えた南ア。悪いコンディションの中でここまでキレイに見えるとは思ってもみなかった。
こちらは遠くに笠置山。八百津最高峰の見行山もうっすらと見えている。