各務原・関南アルプス

各務原・関南アルプス ~再出発は歩きすぎ~

登山口~城山

  

2020年、令和2年はちょっと違う。中国の武漢を発端とした新型コロナウイルスが全世界に蔓延し、自分たちの身の回りでもエラいことになってきた。緊急事態宣言が全国的に出たかと思えば、外出自粛に続き交代制で在宅勤務が1ヶ月続く。これまでの生活スタイルがガラリと変わる数ヶ月の中、もちろん不要不急の外出も自粛。
てなわけで登山も自粛。中には「登山は三密でない」とか、「近くの山なら大丈夫」なんて自分に都合のいい解釈で山に出掛ける人も多かったらしい。そして結果は高齢者を中心に自粛に我慢ができなかった人たちが遭難騒ぎとなり、残念なことに死亡事故もあった。登山に遭難はつきものだけど、今は勝手が違う。救助に携わった人たちが感染の危険に晒されること。

緊急事態宣言が解除されてもしばらくは様子を見ていたが、ようやく近県でも感染者が殆どなくなってきた。そろそろ自分も山に向かおうかと思ったけど、まだ遠くの山は控えたい。しかし目の前にいい山がある。久しく登っていなかった各務原・関南アルプスだ。どうせなら、縦走してやろう。確か前回坂祝から蘇原まで縦走したのが2012年の秋。実に8年ぶりの全山縦走だ。

  
各務原・関南アルプス

坂祝の登山口までひたすら歩く。今日は車は使わない。

8年前と同じく、自宅を出発し、坂祝の登山口まで約1時間弱歩いていく。まだ日の出前なのでヘッデンを点けていくのだが、小さな虫がまとわりつき五月蝿い。
1時間弱歩き、猿啄城跡入り口の石碑から登山口に向かう。今日は天気もよさそうなので、そこそこ登っている人もいるのかな? と思ってたけど、駐車場には1台の軽自動車が停まっているのみ。ちょうど日の出の時刻。ちょっと薄暗い登山道からまずは最初の城山、猿啄城跡に向けて出発だ。ここから長い長い各務原・関南アルプスの縦走が始まる。前回の御池岳から約2ヶ月半ぶりだけど、この長丁場の山行を無事に成し遂げられるか?

  
各務原・関南アルプス

満月は昨日。日の出と入れ替わりにほぼまん丸のお月さまが稜線に沈むところ。

各務原・関南アルプス

最初に登る城山に月が沈む。

  
各務原・関南アルプス

猿啄城跡入り口の石碑。ここから更に歩いていく。

各務原・関南アルプス

以前は右側先にしか駐車帯が無くてすぐに満車になっていたけど、今は左側に広い駐車帯がある。

  
各務原・関南アルプス

駐車帯に到着。今日は日曜日だし、天気もいいのでそこそこ登っているのかなと思ったら、軽自動車が一台停まっているのみ。やはり登山まで自粛となっていたからそこそこ人が戻るまでには時間がかかるのだろうか。それとも単に時間が早いだけ?

各務原・関南アルプス

目立たないけど、こちらは北尾根に続く登山道。

各務原・関南アルプス

登山口に歩いていくと仮設トイレがある。

  
各務原・関南アルプス

林道の左脇が登山口。矢印が書かれている。

各務原・関南アルプス

登山口から山頂まで約750mほど。

各務原・関南アルプス

城山(猿啄城跡)への登山口。ここが各務原・関南アルプスの東の出発点。さて、無事に伊吹の滝まで歩き通せるかな?


  

時刻はちょうど日の出が過ぎた頃。薄暗い登山口から山の中に入っていく。ちょっと進むと登山者を数えるカウンターがあるのでカチッと一回カウント。登山道は整備されていてさほど急ではないのだけど、やはり2ヶ月以上ろくに体を動かしていないせいか、ちょっと足取りが重い。今日は長丁場なので緩やかなところでも意図的にペースを落とす。

途中で新たに整備されたルートと分岐する。ここは旧道へ。旧道というよりは、鉄塔の巡視路になっているんだけどね。ステップが付けられている坂を登り鉄塔を過ぎると、間もなく新道と合流した。地図を見るとわかるように、新道の方が距離は短い。

各務原・関南アルプス

まだ薄暗い登山道を歩く。

  
各務原・関南アルプス

登山道を入ったところにあるカウンター。

各務原・関南アルプス

旧道は鉄塔の巡視路だ。鉄塔が出現。

各務原・関南アルプス

シダの茂る植林帯の中を登っていく。さほど急登ではないのだけど、久しぶりの登山で体を動かすのにちょっと調子が出ない。

  
各務原・関南アルプス

新道と合流。距離は新道のほうが短い。

各務原・関南アルプス

また鉄塔が出現。巡視路と重複している。

各務原・関南アルプス

巡視路にありがちなステップ。

  
各務原・関南アルプス

視界が開ける。眼下には坂祝と美濃加茂の街並み。川の向こうには鳩吹山。ちょっと雲が厚いので遠くの山々は見えないね。

各務原・関南アルプス

結構息が切れる。さすがに久しぶりの登山では思ったように体が動いていないようだ。朝早いので気温が上がっていないのがまだマシ。しかし既に汗だくだ。

鳩吹山と坂祝~美濃加茂の街が見渡せるところからしばらく登っていくと、城山の展望台が見えてきた。あれ?こんなにきつかったっけ? この山・・・。


  
各務原・関南アルプス

かなり疲れて最初のピーク、猿啄城跡と展望台のある城山に到着。東の空には雲の隙間からお日様がわずかに顔を出している。

とにかくしんどかったので、ザックを下ろして休憩。まずは水分を補給し、ミネラルを補給して息を整える。

各務原・関南アルプス

標高は262m。さほど時間もかからず登ることのできる山なんだけど、不覚にも息が切れてしまった。

  
各務原・関南アルプス

天気が良くて空気が澄んでいると遠くに恵那山や中央アルプスまで見えるのだけど、今日は無理のようだ。

各務原・関南アルプス

展望台には上らず腰を下ろす。

  
各務原・関南アルプス

北尾根の赤白の鉄塔が見えている。

各務原・関南アルプス

眼下には木曽川。せめて中アくらい見たかった。

各務原・関南アルプス

展望台に腰を下ろしてしばし休憩。ここまで体力が落ちているとは思わなかった。果たして伊吹の滝まで行けるのか? まあ、ダメだったら途中でエスケープすればいい。頑張って大岩見晴台くらいまでは行きたいな。


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