銚子ヶ口 ~鈴鹿の秘境~
風吹く庭園
大峠から馬酔木に囲まれた薄い踏み跡を辿っていくのだけど、木が濡れているのでパーカーがびしょびしょ。本当にこちらでいいのかと思い、ちょっと大峠方面に戻る。すると低木の向こうにはっきりとした踏み跡が続いている。この辺りは整備があまりなされていないせいか、よくよく周辺を確認しないとルートを外しかねない。
ただ途中の木々には目印のテープが随所に巻かれているので、尾根を外さないように踏み跡を辿っていく。途中には痩せ尾根あり、急な下りありでちょっと手こずる箇所もあるけど、地図やGPSで確認しながら歩いていく。しかしだんだん吹く風が冷たくなってきた。
枯れ木の間の急登を登っていくと、何やらどこかで見たような景色が広がっている。そう、春に登った御池岳のテーブルランドのようだ。あいにく遠くはガスで見通しは悪いが、確かに平坦な大地に踏み跡が続いている。しかし風が強く、気温もかなり低くなってきた。ここで引き返そうかとも思ったけど、もうちょっと先に進んでみることにする。
ここでもGPSで確認しながら歩いていく。よくよく見ると地面の緑がかった所には杉苔が生えており、まるで庭園の中を歩いているようだ。杉苔の中の踏み跡をどんどん先に歩いていく。
大峠からはGPSとテープが頼り。
所々痩せ尾根の上を歩いていく。
ダラダラ続く急坂。尾根を外さないように。
登りきったところでちょっと景色が変わった。
クラシはこちらの方向だ。
まるで御池岳のテーブルランドのような風景。なんと鈴鹿の奥の奥にこんな所があるなんてね・・・。
もうちょっと先に進んでみる。
横風が強い。無理ならすぐに引き返そう。
まるで鈴鹿の庭園というか、奥座敷を歩いているよう。景色がこれまでと一変したので、なんか不思議な世界に迷い込んだような感覚だ。
GPSで確認しながら歩く。もうそろそろクラシのはずなのだけどね・・・。
またまた分岐。手書きの看板が役に立つ。