納古山 ~イノシシの道~
GPS必須
鉄塔から続く巡視路に沿ってひたすら登っていく。途中で大きく右へ曲がるように標識が示している。そのとおり踏み跡も続いているのだが、ちょっと進んだところで地図で確認してみる。現在位置をGPSで見てみると・・・な、何と、このまま進んでいけば山を下りて大牧谷に出てしまうではないか。となると、巡視路から外れて北へのピークに向かわなければならない。幸いにも深い薮ではないのでこのまま歩けそうだ。先ほどの標識の所まで戻り、再度地図で確認する。
すると、進むべき方向がなにか騒がしい。最初は複数羽のカラスが騒いでいるのかと思いきや、改めて耳を澄ましてみると、「ブヒーブヒー」と豚の声。いや、イノシシだ。何とこの先にイノシシがいる。しばらく立ち止まって様子を伺う。声が消えたところで大きく口笛を吹き、軽く声を出してみる。獣の気配はしない。どうやら人の気配を感じて威嚇してきたが、何事もなく立ち去ったようだ。
眼の前のピークに向かって直登する。絶えずGPSで確認しないと目的地からどんどん外れていきそうだ。
ピークまでたどり着くと、左に少し下り、次のピークに向かって登っていく。GPSが無いとちょっと難しい。地図ではこの先に破線がある。何とか破線が始まる所まで登らなくては。
誰もいない静かな山の中だ。
鉄塔の巡視路は右に続いているが、ここから直登する。
冬で薮も枯れているのでまだ歩くことはできる。春先からは無理だろう。
ようやく目の前のピークに着いた。獣の気配は完全に消えた。
ここからちょっと下って更にきつい登り。
たかだか40m程度の標高差なのだけど、絶えずGPSで確認しながら次のピークに向けて登っていく。かなり神経使うな。
小さなピークに到達。ここから地図上の破線をたどる。
ピークからはGPS頼り。まずは破線に沿って下りていくが、これがまた木々の間の急坂。本当にこちらでいいのか? と絶えずGPSで確認するのだが、方向はこちらでいいようだ。
急坂も一段落し、薄い踏み跡らしきものを辿っていくたが、気をつけないとこのまま破線をたどるとまたまた大牧谷の塩の道に下りてしまう。途中で尾根に取り付き、またまた急登。なんか人の声が聞こえてきた。
そして合流したところが中級コース。しかしここはどこだ? 家族連れが休憩しているところには「第二展望台 7合目」と書かれた標識がある。どうやら天空岩からちょっと登ったところに出たらしい。
ピークからは破線をたどる。所々薄い踏み跡があるのが破線の名残なのだろうか。
踏み跡も人のものなのかアニマルトレースなのかわからない。
人の声が聞こえてきた。そろそろ木和谷ルートに合流か?
木和谷ルートに合流。ここからまだまだ登らねば。
岩場を過ぎて初級コースに合流。ここに看板があり、ルートマップが貼ってあるのだが、知らぬ間に通行止区間があちこちに。今回のルートには関係ないけどね。
中級コース登山口から先の林道は通行止めらしい。
山頂まで2時間半くらいかかっちゃったよ。