摺古木山~安平路山 ~リベンジ 中央アルプス南端~
ついに来た安平路
傾斜が緩くなってきた。そして笹をかき分けて出たところ、左手に「安平路山」と書かれた標柱が立っている。摺古木山から休憩を含めて2時間40分。それ以上に長く感じられた。苦しいルートだったけど、ついに安平路山山頂に到達。
摺古木山にあるものと同様に、片側には次の山、「至奥念丈岳」と書かれている。しかしこの先は更に笹が生い茂り、余程の強者でない限り無理だ。もちろん今回は無理。いつか行くって? どうかな・・・。
ようやく着いた安平路山山頂。この標柱に会いたくてここまでやってきた。
次の山は奥念丈岳。この先は凶暴な笹地獄が待っているらしい。
一帯は笹に取り囲まれた狭い山頂だ。生い茂る木々で眺望もなし。急登で疲れたのでザックを降ろして水分補給するが、虫が顔にまとわりついてくる。この時期だから仕方ないけどね。
虫を払いながら魚肉ソーセージ1本を腹の中に入れ、早々に退散。しかし・・・登ってきたルートはどこだ?
山頂は笹に囲まれこんなにも狭い。
早々に下山。笹に覆われて登ってきたルートは何処?
必死で登ってきた急坂を今度は滑らないように慎重に下りていく。かなり下りたところで男性二人が登ってきた。やはり二人の目的も安平路山だったようだ。
ようやく水場分岐から避難小屋まで戻ってきた。下りだけでもかなり体力を使う。ここで再度小屋の中で小休止。水分補給と行動食、フルーツを食す。小屋を出ると往きでガスに隠れていた安平路山がはっきりと見えている。そういえば、山頂には三等三角点(点名:二ツ薙)があるはずなのだが、探したけど見つからなかったな。笹に隠れていたのかな? ちょっとあの虫だらけでは探す気にもなれないけどね。
今回のルートでの唯一の残雪。
下るのも苦労する急坂。栂海新道の金時坂を思い出す。
ルートを塞ぐ倒木。この登山道では当たり前の光景だ。
ガスがすっかり掃けて安平路山がくっきりと見える。屋根の上左奥の山が安平路山。意外に遠かったんだね。
あそこから更に奥念丈岳、越百山と中央アルプスの稜線が続いているんだ。
小屋を後に帰路につく。
登り返しも覚悟の上。しかし地味にキツい。
避難小屋を出発。あとはシラビソ山、摺古木山と来た道を戻るだけ。地味な登り返しは疲れた体にはかなりこたえるなあ。唯一ありがたいのは、気温が上がって朝露も乾き、笹を漕いでも濡れないこと。笹に覆われたルートも一度歩いているので見落とすこともない。
ここを歩くのはやはりGWの頃が良いのかな。雪は残っていると思うけど、踏み抜きに注意すればまだ歩きやすそう。これからの時期は更に笹が生長して歩きにくいだろうね。何よりも虫が凄そう。そういえば朝露が乾くのはいいが、虫が多くなってきたぞ。
シラビソ山まで戻ってきた。時間が長く感じられる。
この先また笹漕ぎか・・・。
山菜採りに来る人もいるのかな?
この辺りはフラットなのでまだ楽。
境界見出標。これも見落とさないように。
木々の向こうに摺古木山が見え隠れしている。
唯一手強い岩場。一見チムニー状になっている。
ここを登れば摺古木山山頂。
摺古木山山頂直下の急登を登る。しかし虫がどんどんまとわりついてくる。急登を登るよりもこちらのほうがキツい。
登りきって休憩しようと思ったものの、これでもかというくらいの虫の大群。これはタマランという事で写真を撮っただけで山頂を離れる。やはりもうちょっと早い時期に登りたかったな。
自宅に帰ってから顔のいたる所が痒い。知らず知らずのうちに虫に刺されていたようだ。ゆっくりできなかったけど、往きで景色を満喫したからいいか。