摺古木山~安平路山 ~リベンジ 中央アルプス南端~
ひたすら笹漕ぎ
ちょっと虫がうるさくなってきたので早々に山頂を退散。ここから次の安平路山に向かう。山頂からはルートは笹に覆われており、わずかにここかな?と思われる箇所を下りていく。しかし下りきったところですぐに笹の下の踏み跡が消えてしまった。すぐにGPSで確認すると、目の前のピークに向かって行けばいいはず。するとまた踏み跡は現れた。しかしこの先、地面が現れたと思ったらすぐに笹が覆い被さるという繰り返し。遂には深いところでは胸辺りまでの高さの笹を漕ぐことになる。
登山を始めた頃、木村さんとともちゃんと登った南木曽岳の激笹漕ぎを思えば、まだこちらのほうがましかな? あの時は先を行く木村さんの姿さえ見えなかったほどの笹だったもんね。
しかしうんざりするのは笹に付いた朝露。このおかげで全身ビショビショ。レイン着ればよかったな~と思うが、今となっては既に遅し。カメラバッグにレインカバーを掛けて先に進む。
急登は無いものの、笹を漕ぎながらのアップダウンはかなり体力消耗するな・・・。
さあ、次は未踏の地、安平路山へ!!
山頂からこちらへ下りていく。
途中で笹に覆われた道がなくなってしまう。
その先も一見、ルートがどこだかわからない。
笹に隠された踏み跡をたどりながらひたすら歩く。
ひたすら続く笹漕ぎ。頭に入れておくといいのが、摺古木山から安平路山へのルートは飯田市と大桑村の境に沿っていること。これを知っていればGPSや地図で確認しやすい。時たま現れる境界杭も目印だ。
しれっと現れる指導標。ルートは間違っていないね。
こんなところにも天ぷらの具。
だらだらと続く急坂を登っていくと指導標が立っている。このピークがシラビソ山。標高は2265mで、指導標には「白ビソ山」と書かれている。ここで小休止したいところだけど、あと30分ほどで避難小屋のはず。避難小屋で一服するとして先へ進もう。
白ビソ山に到着。指導標は新しく、その下に昔の標識が横たわる。体は朝露でびしょ濡れで気持ち悪~・・・。
歩いてきた道を振り返る。
そして先へ続く道。ちょっとは笹も切れてきたか。
シラビソ山からは緩い下り。笹が切れたと思ったらまた漕いでの繰り返し。途中でバイカオウレンの花を見つける。ここでも群生しているんだね。そんな花を見ながらもひたすら先へ進む。いつの間にか空は曇ってきて、わずかながらガスも出てきた。
摺古木山からのルートの様子を顧みると、昨年は引き返して正解。あの悪天候でこんなわかりにくい笹漕ぎを強いられるなんて、ちょっと無理だ。最悪、途中でビバークする羽目になるかもしれない。
そうこうしているうちに赤い屋根の避難小屋が見えてきた。ようやく休憩できる・・・。
近い内に生長して生い茂るのだろうね。
足元にバイカオウレンの花。
葉っぱが5枚だから間違いないだろう。
あちこちに咲いている。小さな可愛らしい花だ。
前回は引き返してよかった。意外に手強いルート。
木々の隙間から赤い屋根が見えてきた。あそこが安平路避難小屋。ちょっと休憩していこう。