小津権現山~花房山縦走 ~今年最後の里山縦走~
雪が降ってきた
最後の急坂は厳しい。フラフラになりながらも何とか登りきると花房山山頂だ。目の前には三角点。最初に訪れた時は雪ノ下。次も雪の下でほぼ視界は無し。三度目にして初めてお目にかかれた花房山三角点だ。三等三角点で点名は「水飲」。
アッちゃんも昨年は出会えなかった三角点のようやく会えた。辺りを見渡すと、双耳峰の西峰からのルートは見事にヤブの中。こんな状態ではちょっと登る気にはなれないかもね。
いつもの如く北側の眼下には徳山ダムとダム湖。そして南側には小津権現山。あそこまで帰らねば。
ようやくたどり着いた花房山山頂。あまりに殺伐としているせいか、ようやくここまで来たという実感しか湧かない。
眼下には徳山ダムとダム湖。ダムが完成する前に徳山の町をここから見てみたかった。
今まで気が付かなかったのか? 山頂から離れたところにプレート。
山頂からぐるりと見渡す。写真の一番右手が西峰からのルート。ある程度雪が積もらないとね。それにしてもいつの間にか雲が厚くなってきたぞ。
やはり山頂は寒い。ちょっとここで一休みといきたかったが、気がつくと厚い雲からポツポツと雨が降ってきた。これはマズい。シャリバテしないように急いで行動食を腹の中に入れ、来た道を引き返す。結局山頂にいたのは10分程度。お昼までに花房山に辿り着ければいいかと思っていたので、まあまあ計画どおりといったところか。
山頂から急斜面を下り、外輪山を経て最低鞍部に向けて更に下っていく。外輪山からは小津権現山への尾根。ガスがかかって見通しは悪い。これ以上天候が悪化する前に急いで戻らなくては。
山頂からの激下り。滑って怪我しないように要注意。
雪がそこそこ積もっていればまだ楽だったかもしれない。
外輪山から最低鞍部に向けて下る前に小津権現山を撮影。尾根にはガスがかかりつつある。ここからの天候の悪化が心配だ。
最低鞍部に戻ってきた。よくよく見ると「↑小津方面」の看板から別の踏み跡が続いている。ここを行けば小津の集落へ行けるのだろうか。しかし確かではないので、このまま来たルートを再度引き返す。
(後から調べたらモレ谷の林道に通じる道だったようだ。)
最低鞍部からはモレ谷への踏み跡も続いているようだ。
矢印? 鳥さんのトレースでした。
右の谷からの風が強くなってきたのでパーカーのフードを被る。
雨は雪に変わってきた。小津権現山はまだまだ先。思わぬ天候の変化だがここはひたすら歩くしかない。
トラロープが現れた。ここから山頂に向けて急な登り。
笹の上に積もった雪で滑り放題。余計に体力を使ってしまう。
花房山山頂から歩き続けること約2時間半。ようやく山頂手前の急登まで戻ってきた。最後の最後にこの急登は疲れた体には相当キツい。雪に足を取られながら一歩一歩登っていく。ここも積雪がある程度あって雪が締まっていればアイゼンでザクザクと登っていけるのにね。