向山見晴台 ~クマのいない山~
熊が怖い
山に行きたい。でも行けない。なぜなら…あちこちで熊が出るから。
ドングリが凶作で熊が出没するのは数年ごとにあること。でも今年は異常だ。岐阜はまだしも、北海道や東北、上信越なんかは死者も出るほどだ。そんな岐阜でも飛騨や奥揖斐は毎度のことのように出没するのだけど、今年は身近なところにもいるようだ。関市では板取や上之保などの山深いところならまだしも、街中に近いところでも出没情報があるほど。こんな状況で山に入るのはちょっと怖い。
登りたい山は多々あるのだが、かろうじて各務原・関南アルプスには目撃情報はまだない。さすがにあそこにはいないだろう(イノシシはいるらしいけど)ということで、久しぶりに向山方面を歩くことにする。朝はゆっくり起きて福祉の里から登っていく。コロナ禍の真っ只中は駐車場も閉鎖されていたけど、今は大丈夫だ。道を挟んで登山口の標識がある。ここから踏み跡に沿ってまずは向山見晴台へと尾根伝いに登っていく。
今日は勤労感謝の日で仕事はお休み。
福祉の里の駐車場も今は解禁だ。
駐車場の向かいに道路を挟んで登山口がある。ここから左にしばらく歩いたところにも鉄塔巡視路の入り口があるけど、途中で合流するのでこちらから登ったほうが良い。
ここからは鉄塔巡視路に合流。
プラスチックのステップに沿って登っていく。
11号鉄塔に到着。
鉄塔の向こうにゴルフ場が見える。
古びた標識だけど、ちゃんとした登山道だ。
尾根伝いに登っていき、ピークに達したところで古い標識がある。「向前山」と書かれているが、こんな名前がついていたっけ? しかしここまで古びているのなら、見落としていたんだろうな。
見晴らし台が見えてきた。
久しぶりに向山見晴台に到着。
向山見晴台に訪れるのも何年ぶりか。ここは各務原・関南アルプスの中でも歩く人が少ない区間だ。
今日は祝日で天気も良く、11月下旬なのにポカポカ陽気だ。おそらく見晴台にも何人か景色を楽しんでいるかと思いきや、誰もいないボッチの見晴台。ここでお昼ごはんといきたいところだけど、あまりにも時間が早すぎる。とりあえずザックを下ろして景色を楽しみながら行動食を食べる。
今日は上空に雲が広がってはいるが、たまに日差しが照りつけ気持ちのいい天気だ。天気予報は快晴だったけど、いい方向に外れてくれた。
さて、ここからどこへ歩こうかと思ったけど、あまり欲張らずに、まずは向山へピストンといこう。桐谷坂まではちょっと遠いし、登り返しがきつい。
薄曇りといってもいいだろう。しばらくノンビリといい眺めを楽しむ。