裏銀座周回

裏銀座周回 二日目 ~足跡の記~

三ツ岳は登れない

白いザレの中を野口五郎小屋へと山頂から下っていく。小屋ではスタッフさんが仕事をしている。今日はいつもよりかなり暑いそうだ。小屋の写真だけを撮って先へ進む。面白いのは山小屋というと屋根は大抵赤色なのだけど、ここ野口五郎小屋、昨日泊まった晴嵐荘、今日の目的地の鳥帽子小屋、明日の目的地船窪小屋は屋根が青色だ。青色は自然界に無いと言われているためかどうかわからないけど、この山域だけ同色なのも興味深い。

  
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青い屋根の野口五郎小屋へ。

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ドラム缶まで青い。

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奥深い山の中にある野口五郎小屋。ここは風が強いことで有名らしい。鳥帽子小屋から水晶小屋までそこそこ距離があるので、ここに山小屋があるのは大変ありがたい。

  
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次は烏帽子に向かって出発。

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ここからは緩いアップダウンが続く。

野口五郎小屋からは緩いアップダウンが続くのだけど、緩いとはいえ今日は暗いうちからひたすら歩き続けているだけにかなりしんどい。
次は三ツ岳直下を巻いて鳥帽子小屋に至る。ハイマツの緑と白い山肌に続く登山道を見ると、まだまだ先だ。三ツ岳は登ることはないけど、読売新道から見た姿はかなり険しかった。どんな山だろうか。

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野口五郎小屋の北側にちょっとしたピークがあるが、そこから改めて表銀を眺める。登ってきた竹村新道も見えてるよ。

  
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稜線上に登山道は続く。その向こうに針ノ木岳と蓮華岳も見えてきた。

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ここら一帯は崩落も激しいようだ。

  
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ルート上に岩の塊。これを乗り越えていく。

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近くなったはずなのにまだまだ遠い三ツ岳。GPSで現在地を追っているけど、思った以上に遠い。

  
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左手に赤牛岳。読売新道を歩く体力は今の自分にあるだろうか。

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途中で稜線コースとお花畑コースに分かれる。

  
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ここは稜線コースへ。と、いきなりの登り。

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歩いてきた稜線を振り返る。今日は頑張ったな。

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右手を見ると、お花畑コースが見えている。あちらの方が登って下りなくても済むようだったけど、今は花の季節でもないし、ちょっと体力使うけどこちらでいいか。どうやらあちらのピークが三ツ岳本峰。

  
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独特の形の石群。燕岳に似てる。

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ピークに差し掛かった。ここから右手に下りていく。ここが三ツ岳の西峰らしい。本峰にはルートは無いので、これで三ツ岳登頂としておこう。

  
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おお、あれが烏帽子岳か。名前のごとく尖っている。明日の行程であそこを登るかどうか、小屋に着いてから考えよう。

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西峰から遠くを見ると、ガスの中に小さく青い屋根が見えている。あれが今日の目的地の鳥帽子小屋。とにかくあそこまで歩いていかなくてはな。幸い、キツい登りはないのでひたすら歩くのみだ。

西峰からお花畑コースへと下りて合流する。振り返ってみれば烏帽子の姿や小屋の屋根も見えたので、西峰に登ってよかったな。

  

三ツ岳の麓まで下りてきた。ここでお花畑コースと合流。登山道は三ツ岳本峰の西側を巻いており、山頂へのルートはない。さすがにザレて崩落が激しい三ツ岳へは登ろうとは思わない。麓には三ツ岳の標識があり、烏帽子小屋まで1時間半と書かれている。
奥黒部ヒュッテから読売新道を歩き、日の出の頃に左手稜線上に三角形のピークが見えていた三ツ岳なのだけど、まさかこのような山容とは思っても見なかったなあ。改めて赤牛からの写真を見てみると、野口五郎岳から三ツ岳までかなりの距離があるのがわかる。

さて、あとは烏帽子小屋まで頑張るのみ。

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大きな石がゴロゴロと積まれているかのような三ツ岳。ここは左手を巻くように登山道が続く。


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