裏銀座周回

裏銀座周回 二日目 ~足跡の記~

とんでもない急登

山行二日目。今日は竹村新道を登り、野口五郎岳から三ツ岳を経て目的地の烏帽子小屋を目指すかなり厳しい行程だ。そのためいつもの如く、暗いうちに青嵐荘を出発する。これまたいつもの通り山荘に一礼して出発。竹村新道の指導標へと歩いていく。ナイトハイクは二年ぶりだ。今回はモバイルバッテリーを携帯してきたので、ヘッデンの電池残量が少なくなっても心配はない。天気は良好。裏銀の稜線に出るまでのガマンだ。
出発すると途端に急登が続く。確か早月尾根のスタートもこんな感じだったか・・・。しばらくすると古びた標識が立っている。何が書かれているかわからなかったけど、恐らく時間的に展望台にたどり着いたと思う。ここから槍が見えるそうだけど、当然真っ暗なので何も見えない。急登はおさまる気配がなく、ペースを守らないと恐らく途中でパンクだ。

  

周りは樹林帯。所々にある指導標を見ながらひたすら登る。
暗い中をどれくらい登っただろうか。辺りは藪が張り出してきた。と、目の前に木に掛けられた看板。ここが湯俣岳らしい。三角点があるはずなのだが、真っ暗な中、辺りは藪だらけなので立ち止まることもなく、ここは通り過ぎる。

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朝暗いうちに青嵐荘を出発。目指すは鳥帽子小屋。

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ここが竹村新道の起点。今回で最も厳しいところ。

  
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ポツンと建っていた標識。ここが展望台なのだろうか。

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消えかかっているけど、「木かげ処」と書かれている。

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湯俣岳に到着。辺りは藪なのでそのまま通り過ぎるしかない。。


まだ日の出時刻は先で辺りは真っ暗。行き先をヘッデンで照らしながら進むのだけど、湯俣岳山頂を過ぎたあたりからちょっとばかり悲惨な状況になってきた。湯俣岳山頂からは一旦下りになるのだが、登山道は藪に覆われている。しかも悪いことに草木の表面の露が容赦なく衣服を濡らす。確かに藪があるということは事前に調べておいたのだけど、まさかこんな悲惨な状況に遭うとは思ってもみなかった。藪は腰くらいの高さで登山道がわからなくなる程ではないのだけど、しばらくこんな道が続いていく。
藪は何とか抜け出したものの、コルからまた厳しい登り。そろそろ辺りが明るくなってきたか。それとともに視界もだんだんと開けてきた。竹村新道は厳しい反面、景色が素晴らしいとのこと。すぐに目に飛び込んでくるのが左手の槍ヶ岳。一昨年歩いた燕岳からの表銀から槍の穂先、更には西鎌尾根から双六岳まで一望できる。日の出は進行方向の反対側、燕岳付近から昇るようだ。

  
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空が明るくなってきた。日の出前に槍ヶ岳がくっきりと見えている。手前は硫黄岳。

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2年前に登った槍ヶ岳。既に山頂に登っている人もいるだろう

  
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こちらは双六岳。既に日が当たっている。

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さすがいい眺めだ。東鎌尾根、北鎌尾根、西鎌尾根が一望だよ。

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高度が徐々に上がるに連れて景色も良くなってくる。燕岳から大天井岳、西岳と喜作新道は2年前に歩いた表銀座。そして槍から双六小屋に至るまでの西鎌尾根の眺めが素晴らしい。

  
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振り返ると燕岳の左が明るくなってきた。燕山荘では多くの人が日の出を見ているだろう。こちらはもうすぐだ。

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行く手を見上げると南真砂岳。まだかなり歩かねば。


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