伊那権現山

伊那権現山 ~極寒~

雪山のヤブ漕ぎ

  

年明けからなんだかんだで週末はあまり天気がよろしくない。そこへアッちゃんから伊吹山のお誘い。昨シーズンはあまりに雪が少なすぎて登るのをやめたっけ。しかしこんな時に限って平日やアッちゃんの都合の悪い土曜日が晴天で日曜日は猛吹雪。雪が積もってくれるのはありがたいが、登れない状況ではお手上げ。
こんなのが二回も続き、月が変わった2月に三度目の正直。しかし二度ある事は三度あるということで、滋賀県は悪天候。しかし東側はいい天気のこと。それじゃ伊吹山の代替でどこかの山に登ることに。で、どこの山かというと、アッちゃんからのメールには「伊那スキーリゾートから権現山へはどうでしょうか」。よくよく調べてみると・・・駒ヶ根ICから更に北に走ったところ。と、遠いな・・・と一瞬躊躇したけど、実に年末年始休暇に近場の里山を登って以来、山から離れていたこともあり、ここは思い切って遠くへ遠征してみようか。

  

待ち合わせは駒ケ岳SA。コンビニでお昼ごはんを買うために車の外に出ると、とんでもない寒さだ。明け方とはいえ、これより寒い中を登るのか。冷え性にはつらい季節。アッちゃんを見つけてこのまま駒ヶ根ICで高速を降り、伊那スキーリゾートへ向かう。道は所々凍結。ヘタったスタッドレスタイヤが心配だ。
スキー場への急坂を上り、駐車場に入ろうとするが、一番上の駐車場はスキー客が入るので、下の駐車場へ。駐車場の路面は凍った土。寒いとはいえ真っ青な空に日が昇ってきた。

伊那権現山

スキー場に到着。伊吹山のある滋賀県は悪天候らしい。

  
伊那権現山

登る準備。下の土は凍っていて腰を下ろすとお尻が冷たい。

伊那権現山

ロッジの手前に権現山登山口の標識。

伊那権現山

いや~本当にいい天気だ。今日いっぱいこの青空が続くといいのだけど。
登山靴を履きザックに荷物を詰め準備を整える。ピッケルは要らないだろうが、アイゼンとスノーシューは持っていこう。思っていた以上に雪は少なさそうだ。


  
伊那権現山

時間的にまだリフトが動く前。ゲレンデ横の林道を歩いて行く。

準備を整えスキー場のロッジ前から権現山登山口の看板方向に歩いて行く。スキー場の従業員だろうか、ぞくぞくとロッジに向かっている。まだリフトが動く時間前。ここは初めて訪れたが、ファミリー向けの小さなゲレンデだ。

しばらく歩いていくと、左手に看板が現れた。トレースは無いがルートらしきものが続いている。アッちゃんが進んでいくが、あれ? 登山口ってここだったっけ? あまりマジメに予習してこなかったけどとりあえずはアッちゃんの後を追う。足が埋まるほどではないがこの先のことも考え、スノーシュを装着。そういえばスノーシューを最後に履いたのはいつだろう? と考えるくらい久々。

  
伊那権現山

林道を歩いていくと左手に看板。ここが登山口?

伊那権現山

アッちゃんが雪の中を入っていく。

  
伊那権現山

ちょっと雪が深くなってきた。この先更に深くなるかも。

伊那権現山

ここでスノーシューを装着。

伊那権現山

自分は久々のスノーシュー。履くときも手が冷たい。


  

だんだんと積雪量も多くなってきたがラッセルまではいかない。程よく雪の急坂を楽しみながら歩いていくと、先行するアッちゃんが急に止まった。ここまで尾根伝いに登ってきたのだが、行く先を笹に囲まれてしまった。ルートはこちらでよかったんだっけ? とはいってもかなり登ってきたので引き返すこともできず。

伊那権現山

程よく積もった雪の上を登っていく。

伊那権現山

「こちらでいいんかな?」しばし熟考。

  

とりあえずはこの尾根を登りきってしまおうということで笹をかき分けながら半ば強引に登っていく。最初はかき分けるだけで良かったのだが、次第に足を踏み入れる雪の下は倒れた笹の山。足を取られズルズル滑りながら這うように進む。

ここは木曽駒へのクラシックルートのはずなんだけど、冬でこんな状況だったら夏は笹だらけで登ることはできない。もしかしたら登る場所を間違えた? と思ってもアッちゃんは先へ先へとぐんぐん登っていく。ここは遅れないように後に続くが、足元は笹の山でスノーシューのクランポンも効かない。悪戦苦闘の末、何とか登りきったようだ。もうこれだけでフラフラ。

伊那権現山

まだここはマシな方。尾根に沿って登っていく。当然のことながらトレースは無し。

  
伊那権現山

ここら辺から笹が出てきた。ちょっと怪しい・・・?

伊那権現山

笹をもろともせずガンガン登るアッちゃん。

伊那権現山

頭上の青空をめざしてここを登るしかないか。


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