小島山 ~木村さん山に還る~
昭和の遺産
木村さんは久々の山ココアです。しかしやはり山頂は寒く、お昼ごはんは早めに済ませて体が冷え切る前に下山します。
下山ルートは山頂からちょっと北側へ歩き、東の尾根を下ります。一旦山頂から下りますが、東の尾根への合流点がなかなか現れません。ここで地図で確認。この先の林道出合はもうちょっと先。踏み跡を下っていくと、林道に合流しました。ここから更に北へ行くとムネ山に通じます。今回は南へ尾根伝いに下ります。登ってきた尾根同様、こちらの尾根にも鉄塔が続いているとか。
しばらくフラットな林道を緩やかに下っていきます。進む先の路肩に朽ち果てた車が現れました。
「あれ何? ジープ?」とアッちゃん。
よくよく見るとフロントグリルには「DAIHATSU」の文字。私と木村さんはすぐわかりました。これはダイハツで作られていたクロカン四駆、タフトです。クロカン4WDブームが始まった頃は既にラガーにバトンタッチしていましたが、かつては山の作業や消防車などに使われていた、まさに「働くクルマ」。
フロント周りから推測すると、初期型のF10型ですかね? 発売されたのが昭和49年なので、実に40年前後昔の車ですね。林業の仕事に使われていたのでしょうか。
木村さんならレストアできるかな? いやいや、ここまでくるとさすがにムリ。
タフトに別れを告げて林道を更に歩いてくと、ルートは狭くなり、いつもの登山道になりました。どうやら北から延びてくる林道の終点だったようです。
ルートは植林と自然林の混在する中へ。登りの尾根はヒノキが多かったのですが、こちらはスギ。隣の尾根なのに植生は異なるんですね。