奥黒部周回

奥黒部周回二日目 ~黒部湖横断~

黒部湖へ

  

五色ヶ原山荘を黒部湖に向けて出発。まだ小雨が降り続いているため、カメラはザックの中。写真を撮るにはいちいちザックを下ろしてカメラを取り出さなければならない。そのためこの先はあまり写真は撮れていない。
しばらくは広い大地の上を歩く。雲ノ平と似ているようで似ていない。花の終わったチングルマがいっぱいの中を黒部湖に向かって一人、ひたすら先へ進む。たまに陽が差してくることもあるが、これも一瞬。レインは着たままだがやはり太陽が顔を見せると暑い。何度も脱ごうかと思うが、そう思う度にすぐに雨が降ってくる。何とも厄介な天気だ。
そうこうしているうちに道は細くなり、急な下りとなっていく。山荘で教えてもらったとおり、刈安峠へは急な下りなので転倒しないように注意して進む。昨日痛めた足の指にもかなり負担がかかってきている。やはり急な下りだとどうしてもペースが落ちてしまう。山荘で聞いたのは、平ノ小屋までは約3時間。このタイムだと11時に到着予定だ。渡し船が出るのが12時なので、1時間のマージンはある。ゆっくり歩いたとしても、12時の船に間に合えばよい。

  
奥黒部周回

五色ヶ原周辺は木道が整備。植生地には立ち入らないようにね。

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古びた道標。黒部湖はこちらで良し。

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しばらくはこんな道。晴天ならばと何度も思う。

  
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花の終わったチングルマがあちこちに。

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ガスが立ち込める中、平坦な溶岩台地の上をポツンと一人歩く。騒がしいのや混雑は嫌いなので、これはこれでいいか。

  
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眼下にちょっとだけ見えてきた黒部湖。方向的にはこの先に黒部ダムがあるはず。なんかすげー山の奥の奥まで来たんだなと感じてしまう。

奥黒部周回

ちょうど中間点だろうか、刈安峠に差し掛かる。考えてみれば、五色ヶ原山荘から平ノ小屋まで約1,000mの標高差を一気に下るのだから、足への負担も大きいだろう。雨は相変わらず降ったり止んだり。途中で行動食を摂りつつも樹林帯に囲まれた急坂を下りていく。
見通しのいいところで一瞬黒部湖が見えてきた。いやいや、まだあそこまで下りなければいけないんだな。先は長い。足の指も痛いのでゆっくりいこう。


  

五色ヶ原からの長い長い下り。ようやく平ノ小屋に着いた。時間はほぼ3時間。次の船便まで約1時間は休憩できる。表のベンチでザックを下ろし、レインを脱いで濡れたものを乾かす。小屋の外には缶ジュースが冷やしてあるので一本購入。大抵1本400円位なのだが、ここでは250円。なるほど、黒部湖を船で運んで来るので若干安いのだろう。
ベンチでは2名の男性が五色ヶ原へ向けて出発していった。あの標高差を登るのは大変だと思う。何はともあれ大休止。これで足の指の痛みも多少は緩んでくれればいいのだが。
平ノ渡で黒部湖を渡った先は、奥黒部ヒュッテに向けて歩くだけ。ちょっと荒れた道だけど、標高差も無いので、今日は宿泊予定地に早めに到着できるかもしれない。

奥黒部周回

黒部湖畔にある平ノ小屋。ここも一度宿泊してみたい宿の一つ。ここから黒部湖に沿って北上すると黒部ダムに至るけど、今回は逆方向。黒部ダムの上流から黒部川を遡るよ。


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