大川入山 ~ゆっくりでいいや~
天気予報ハズレ
緩やかな登りが続き、軽快に歩いていく。木に取り付けられた「あと2km」の標識を過ぎると傾斜がきつくなっていく。まだまだ頑張らなくてはと思いひたすら登っていくと、ようやく「あと1km」の標識。ここを過ぎると急に視界が広がる。遠くには南アルプス。まだ未踏の山ばかりだ。視線を西側に向けると人工物が見えている。確か上矢作の風力発電だ。となると、あそこが一昨年登った大船山だ。そしてその左手には横岳からの稜線。見事なまでに天気予報が外れ、秋空が広がる。
順調に登っていくと、だんだん灌木も少なくなってきて更に見通しも良くなっていく。山肌には色づいた木々が点在。「赤いヒツジ」と呼ばれるのも納得。
山頂まであと2km。しかしここからが頑張りどころ。
2kmのうち半分の1kmまで来た。ここからもかなりキツイぞ。
急に視界が広がる。紅葉も景色も期待していなかっただけに、なんかラッキーだ。
光岳から黒法師岳への稜線、いわゆる南アルプスの新南部がはっきりと見えている。あそこを歩くのはいつだろうか…もう無いかも。
上矢作風力発電所の風車群。その後ろが大船山だ。見通しがいいから人工物も目立つね。
日本ヶ塚山、茶臼山、宇連山といった三河の山々をバックに、歩いてきた稜線が横岳へと続く。
辺りは笹原に覆われる。見通しはすこぶる良い。
これまで歩いてきた樹林帯とは打って変わって気持ちのいい登山道だ。
笹原の中に登山道が続く。ここからはさほど急登は無いようだが、まだ山頂はここからは見えない。
点々と見える色づいた木々が「赤いヒツジ」と形容される。これが季節がもう少し経つと「白いヒツジ」になるらしい。
振り返ってみると高い空の下に遠くまで三河の山々や南アルプスが見えている。この山に登るのはこれで3回目だけど、今回が最もコンディションがいいのではと思えるくらいだ。天気予報のハズレはいい方向に転んだよう。
気温も暑くもなく寒くもなし。最初はどうなることかと思ったけど、ようやく山頂が見えてきた。