雨乞岳 ~鈴鹿チャレンジ~
杠葉尾より三度
3年前、秋もそろそろ終わろうとする時期に杠葉尾から銚子ヶ口を経てクラシまで何とかたどり着いたものの、寒さのために引き返すことになってしまった。よくよく地図を見ると、その先のイブネから杉峠、雨乞岳とピストンできるかな?と欲が出てくる。コースタイムを積算すると、13時間近くかかりそう。まだ体が出来上がっていない春先にこれだけの長距離を歩いたことはないのだけど、鈴鹿は春と秋が一番いい季節だし、銚子ヶ口の本峰と西峰の間にはイワカガミが群生していて、春にはピンクの花の絨毯を見てみたい。
今はそこそこ日も長いし、日の出とともに出発すれば途中でパンクしない限り明るいうちに帰ってこられるだろう。ダメなら前回同様途中で戻れば良い。
一週間前にそこそこ山登りも大丈夫と確認し、以前から歩いてみたかったルートにわざわざ休みを取ってまで向かう春の鈴鹿チャレンジ。さて、無事に戻ってこられるだろうか?
日の出前に杠葉尾の登山口に到着。今日もここから出発。
登山届を出そうと思ったら…
投函箱は横でした。
ここから銚子ヶ口に向かうのはこれで3回目。ちなみにこの先の道の駅からも別ルートがあるけど、若干距離が長いので注意。
朝早いので樹林帯の中はまだ暗い。
しばらくはあたりの景色も望めない。
木々の間からようやくお日様が照らし始めた。
所々崩れている箇所もあり、油断できない。
このルートは登山口から銚子ヶ口東峰まではほぼ植林帯の中を歩くため、見通しが悪い。今日はその先も延々と歩くので、今は景色はガマン。
やはり日の出時刻の頃はまだ寒く、道路の温度表示は一桁だ。体が冷えるといけないのでフリースとパーカーを二重に着ていく。辺りが明るくなり、日の出時刻を過ぎたあたりで出発。ゲートを開けて歩き始める。前半の銚子ヶ口直下までは植林帯の中なので、辺りは薄暗いが、もう三度目なのでルートは見覚えのあるところばかり。出発してしばらくするとやはり暑くなり汗が出てきた。たまらずフリースを脱ぐ。また寒くなったら着ればいいからね。
途中でイワカガミの花を見つけた。群生地が楽しみでもあるが、この先ほとんど花を見かけなくなってしまった。まだ早かったのかな?
日が顔を出して植林帯を照らす。やっぱ明るいのがいいね。
日は昇ったけど登山道は相変わらず植林帯の中。たまに木々の間からお日さまが見えるのみ。
切り株の横に石が積まれている。
イワカガミの花を発見。ピンクの小さな花。
所々に咲いている。これは群生地が楽しみだ。
沢の音が大きくなり、出合いからは沢伝いに登っていく。この時点ではまだまだ元気。しかしここまで思った以上に長いように感じられた。見通しの悪い単純な登山道は疲れも重なってくるように改めて思う。
しかしここをちょっと登って植林帯を抜けると急に視界が開けてくるはず。ここが頑張りどころ。
沢との出合いに到着。まだ往きの半分どころか1/4程度。まずは銚子ヶ口東峰にたどり着かなくては。ここから主稜線への登りももうちょっと頑張らねば。