川上岳 ~木村さんの辿った道~
トンボ舞う山頂
目の前に山頂が見えてきた。倒れていた標柱も今度はしっかりと立っている。山頂はちょっとした広場だ。これだけ汗をかいたのに風が涼しくて気持ちいい。
木村さんと訪れた時はガスに囲まれ、景色なんて全く拝めなかったけど、今回は360°の絶景だ。
山頂が見えてきた。最後はなだらかな登山道。
17年ぶりの川上岳山頂。木村さんと訪れたときとは大違い。今日は雲は多くて暑いけど、風が吹いて気持ちのいい山頂だ。
しかしこの季節は湿度が高く、雲もかたまって浮いているのでさすがに遠くの山々は見えない。でもお隣からちょっと遠くは十分見えるので何も見えないよりいい。むしろ満足だ。
誰もいない山頂で腰を下ろしておにぎりとパンを食べる。辺りはトンボが飛び交っている。たまにアブが羽音をたてながら飛び回ってくるけど、トンボはなぜか付きまとわれても不快じゃない。
なぜかアカタテハがザックにとまってきている。何も汗臭いザックに近寄らなくてもいいのにね。
ノンビリと山頂での時間が過ぎていく。
一等三角点。点名は「兎馬場」。
ザックを下ろしてまずは景色を楽しむ。
左は鷲ヶ岳から遠くは籾糠山。これだけ景色を望むことができれば十分。
晴れていれば位山と船山の間に槍穂が見えるはず。今日はここまで雲が厚いと見えないね。
川上岳、船山、位山の伝説は後ほど。
反対側に続く道は位山への縦走路。距離はそこそこあるらしい。
一度位山からも縦走してみたいね
アカタテハがザックにとまった。
辺りはアキアカネも飛び交っている。
帰り際にまたやってきた。名残惜しそう。
ちょっと長居してしまったけど、そろそろ下山。また別ルートからも登ってみたくなる山だ。