荒島岳 ~古の道と新道~
もちがかべの急登
小荒島岳から本ルートに戻り、平坦な道を歩いていくと指導標が見えてきた。ここが勝原ルートと合流するシャクナゲ平だ。以前ここにたどり着いたときはガスの中でジメジメしていたっけ。
そしてこの先ちょっと歩くとまたまた分岐が現れる。山頂へはまっすぐだけど、右手には佐開(さびらき)ルートが続いている。この佐開ルートは荒島岳の登山道の中でもあまり歩かれていない道で、裏道コースともよばれているらしい。登山口に駐車場はないそうだけど、一度ここも歩いてみたいよね。
小荒島岳から本ルートへ。
指導標が見えてきた。
休憩すること無く先へ進むと・・・
ここが勝原ルートと合流するシャクナゲ平。17年前に登ったときと指導標は変わっているけど、勝原から登ってきた人にとっては絶好の休憩場。
シャクナゲ平のちょっと南側にある佐開コースの分岐。ここから佐開登山口方面へ下りていけるけど、車の回収はかなり困難だ。
赤いテープが巻かれた指導標。
佐開分岐と書かれた標識が地面に置かれている。
◆◆◆
シャクナゲ平を過ぎるとここからが今回の最もきついところ。もちがかべの急登が立ちはだかる。とはいっても随所に木の階段が設置されていたりしているので備え付けられているフィックスロープを使うことはない。
しかしこんなに長い急登だったっけ? 息を切らしながら一気に高度は上がっていく
なんだかんだ言ってもう秋。
さあ、ここからもちがかべ。
もちがかべに差し掛かる。足元はしっかりしているので、ちょっとした急登と言った感じ。特に岩登りなどの技術が必要ないよ。
随所に丸太の階段がある。
ひたすら続く急登。かなり疲れてきた。
こんな階段あったっけ?
視界が開けた。なかなか高度感たっぷりだ。
ナナカマドの赤い実が青い空に映えるね。バックは白山だ。それにしても天気良すぎる。
ちょっとは緩やかになってきたかな。
いや、まだまだ急登は続いている。
前新島と書かれた標識。前衛峰か?
え?あそこが山頂かな? 実は山頂はそのまた向こう。
もちがかべを登り切ると(実際にはどこまでがもちが壁なのかわからなかったけど)行く手に指導標が見えてきた。とにかくあそこまで頑張ろう。いい天気なのでかなり汗もかく。確か木村さんはここでバテバテだったはず。
指導標から山頂までは412mと書かれている。行く手は低木の中の稜線を歩き、山頂に至る。しばらくすると祠が見えてきた。
もちがかべの先には山頂へ通じる道。指導標がわずかに見えている。あそこまでもう一息頑張る。
ようやくたどり着いた。目一杯疲れた。
山頂まであと412mだと。
指導標からはなだらかな道が山頂まで続いている。しかし僅かなアップダウンだけでも疲れた体にはしんどいな。木村さんがバテバテになったのもわかるような気がする。
紅葉にはちょっと早かったようだ。
山頂の祠が見えた。ようやく来たよ。