納古山

納古山 ~四代目ノコリン~

初めて木作谷から

  

2020年が終わろうとしている。昨年は平成から令和に元号が変わり、これから新しい時代が始まるとみんなが期待していただろう。年が明けてみれば海外発祥の新型コロナウイルスが国内にも蔓延し、予定されていた東京五輪をはじめ様々なイベントが中止、春には全国的に緊急事態宣言が出されるに至った。
山関係も例外でなく、緊急事態宣言時には不要不急の外出は自粛にも関わらず「山は密にならない」と勝手に解釈して入山し、遭難事故を起こすケースも見られた。そして何よりも影響が大きかったのは山小屋の営業だ。山の中では急に体調が悪くなっても救急車が来てくれるわけではない。何しろ限られたスペースでの宿泊をどうするのか? 結局、北アルプス界隈での山小屋は営業開始を遅らせる中で感染対策を整えるか、今シーズンの営業を見合わせるということとなった。自分の今年の北ア縦走は表銀座で大天荘と槍ヶ岳山荘に宿泊したが、その状況はレポを参照されたい。いずれにせよ未だ終息の兆しさえ見えてこない中、次のシーズンもどうなるのだろうか。自分が登れなくなるのはどうでもいいが、山小屋が営業として今後成り立っていくのかどうか心配でならない。

  
納古山

登山口からちょっと離れた路肩に車を停めて出発。

いろいろあった2020年だが、仕事納めも終わり、今日を含めて今年もあと3日。こんな状況なのであまり遠くの山は避け、登り納めは納古山にする。迷った時はいつも納古山だ。この山はいくつものルートで登ったが、今回は初めて歩く木作谷コースだ。県道沿いに登山口があり、しばらく木作谷に沿って林道を歩き、一気に登ると途中で初級コースに合流するというお手軽コースらしい。
登山口に着いたものの、駐車スペースには既に一台停まっていたため、ちょっと離れた路肩のスペースに車を停めて登山口まで歩くことにする。登山口には納古山に見られる看板が立っている。獣だけには出会いませんように。

  
納古山

鉄柵で囲まれた登山口。ここが木作谷コースの起点だ。

納古山

あちこちで見られる納古山の看板。


  

登山口周辺には鉄柵が張り巡らされている。どうやら豚コレラ感染防止のため、イノシシなどの獣が山から出ないようにするためのものらしい。故に登山口も手動で柵を開け、再度しっかりと閉じておく。

橋を渡った先にはフラットな林道が沢に沿って続いている。足元がちょっとぬかるんでいるが、ジムニーくらいなら中に入っていけそうだ。と思ったのも束の間、途中に落石や倒木もあり、これはジムニーでも無理。
かなり長く林道を歩いていく。すると登山口にあった納古山の看板が現れた。どうやらここが林道終点のようだ。踏み跡はこの先も続いているが、途中で沢に出てしまった。どちらへ行くのだろう?

納古山

獣が外に出ないよう、開けたままにしておかないように。

  
納古山

暗い植林帯の中をフラットな林道が続いている。

納古山

足元がぬかるんでいる。泥だらけになりそう。

納古山

随所に落石。うっかりすると危ない。

  
納古山

ひたすら長い林道を歩く。と、前方にいつもの納古山の看板。「木作ルート」と書かれているので、このままで大丈夫だろう。ここはちょっとした広場になっているので、どうやら林道終点だと思う。

納古山

途端に踏み跡が荒れてきた。

納古山

行く手を沢が横切っている。どちらへ行けば?


  

沢の先にはわずかながら踏み跡が確認できた。このまま薄い踏み跡に沿って歩いていく。GPSで確認するとここから尾根へ取り付くため、急登になっていく。そのとおり、登山道はだんだんと登りになっていくが、ジグザグに登っていくためさほどきつくはない。
間もなく指導標が見えてきた。初級コースに合流したらしい。

納古山

尾根に向かって登っていく。

納古山

ジグザグの登り。整備された登山道だ。

  
納古山

登りきったところが初級コースとの合流点。尾根まで登ってきたということだ。

納古山

ここを右へ。納古山山頂に向けて長い尾根の登り。


  
納古山

初級コースといっても侮ってはいけない。きつい直登がここから始まる。

納古山

木作谷コースはあっという間だった。林道を除けば尾根に取り付くまでちょっと頑張ればすぐに初級コースに合流できる。ちょっと味気ないけど、静かな登山道を歩きたい人には最適かもしれない。しかしちょっと短いかな・・・。
むしろここからがきつい。初級コースとはいえ、急登の尾根を一気に登る。

  
納古山

ここまで緩かったので、急登の尾根登りは汗が吹き出してくる。今日は荷物をちょっと余分に持ってきたけど、いつもの重さよりはマシだ。

納古山

ふえ~ 中級コースと合流だよ。

納古山

人の声が聞こえてきた。山頂はすぐそこ。


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