蕎麦粒山

蕎麦粒山 ~大失態~

廃道?

  

ついに踏み跡が途絶えた。確か沢を渡ったところに「蕎麦粒山」と「五蛇池山」の黄色の標識が木に取り付けられているはず。石を伝って沢を渡るが、肝心の標識が見当たらない。周りを見渡してみても踏み跡はほとんど確認できない。かろうじて沢に沿って踏み跡が続いているので、そこを辿ってみる。しかしこのまま沢伝いに進むと方向的には五蛇池山の方に行ってしまう。

あちこち探してはみるが、やはり取付きがわからない。それなら強引に目の前の尾根を登り、かつてあった旧道に合流しようとした。アッちゃんが先導し、木々を掻き分け歩きやすいところを探しながら急登を登っていく。地図と照らし合わせながら、目の前の尾根を登っていくのだが、木々が邪魔をして遠巻きを強いられながらひたすら登る。

  

どのくらい時間が経っただろうか、先行するアッちゃんの先にはシャクナゲの木がこれでもかというくらい立ちはだかる。こうなってはこの先身動きが取れない。強引に時間を掛けて登ったとしても、山頂まではかなりの距離のため、下山は日が暮れてしまうばかりか、それ以上に時間がかかってしまうかもしれない。

蕎麦粒山

一旦沢を渡る。この先に標識があるはずなのだが。

蕎麦粒山

強引に急斜面を登っていくが、木々が行く手を遮る。

  
蕎麦粒山

咲き誇るタムシバの花。

蕎麦粒山

シャクナゲが花を付けている。

蕎麦粒山

満開ではないが、あちこちにピンクの花。


  

時間はまだお昼前なのだが、ここで今日は諦めることにする。何と能郷白山に続き今回も撤退だ。なんか自分の淡い記憶のせいでアッちゃんに迷惑をかけてしまった。これは大失態・・・。

急斜面を沢まで下り、ザックを下ろして食事とする。出発が朝早く、かつさっきまで立つこともままならない急斜面を登って下ってきたのだから汗だくでお腹も減っている。
そして食事の後は歩いてきた林道を引き返す。足取りが重い。地図で取り付き地点と思われる所を何度も確認してみるが、それらしき箇所も全くわからない。旧道は本当に廃道となってしまったのだろうか。

  
蕎麦粒山

木々に遮られ行き場を失ったため、今日は撤退。急斜面を下りて沢の横でちょっと早いお昼ご飯。

蕎麦粒山

こちらは五蛇池へと続く踏み跡。

蕎麦粒山

山の中は沢の音以外は鳥の声が聞こえるのみ。

  
蕎麦粒山

足取り重く来た林道を引き返す。

蕎麦粒山

対岸に渡ると人工的に積まれた石垣。

蕎麦粒山

地図で取り付き地点らしき箇所を確認するも、やはりわからず。通りかかった渓流釣りの二人組にも聞いてみたが、全く知らないとのこと。


  

ここは夏になると藪化し、またヒルも出てくるので山に入るのには適しない。また秋の紅葉の季節になったら再チャレンジしようということで帰路につく。それまでにはロケハンで一度下見をしておこう。
わずかに咲いている小さな花を見ながら林道を下る。

一度歩いたので崩落地点も難なくクリア。そして舗装路に戻ってきた。時間もあることだし、車のところへ戻る前に新ルートの登山口を確認しておこうか。

蕎麦粒山

ネコノメソウの花。いろいろ種類があるらしい。

  
蕎麦粒山

なんだろうね? 薄紫色の花。

蕎麦粒山

崩落箇所も危なげなく通過。この状態がいつまで続くだろうか。

  
蕎麦粒山

一応山側にロープが付けられている。

蕎麦粒山

ヤマブキの花。こちらは随所で見られる。

蕎麦粒山

出発地点に戻ってきた。今日の山行はこれで終了。


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