雨飾山 ~リベンジ 帰るまでが登山~
4年前に登れなかった山
今年の北アルプス山行は消化不良で終わってしまった。二年連続で悪天候に見舞われ、何とも運がない。やはり天気には勝てないが、今年は何とか剱岳だけでも登ることができたので良しとしよう。今年は春先に喉を痛めてしまい、もしかしたら今シーズンは山は諦めないといけないかな~と思っていたけど、無事回復。鈴鹿と能郷白山でリハビリ登山の後、リベンジシリーズとしてこれまで登れなかった山を続けて登ってきた。
まずは暴風雨で安平路山で引き返すことになった中央アルプス。今年はヤブを掻き分けて摺古木山まで到達することができた。次に石徹白から別山までのピストン。以前は三ノ峰でパンクしてしまったが、今回は何とか別山までひたすら歩き通す。しかも林道歩きのおまけ付き。夏には三年前にアッちゃんたちと登るはずがこれまた悪天候のために中止した越前の銀杏峯。こちらは真夏の暑さにバテバテになりながらもトンボの舞う山頂を楽しめた。そして前回の立山連峰縦走は剱岳のみに終わってしまったが、リベンジを次々果たす。
まだまだ登れなかった山はたくさんあるけど、その中でもポツンと残ってしまった山が雨飾山だ。新潟県と長野県の県境にあるこの山は百名山の一つとして有名だが、す~さんが七年前に登って山頂から日本海や北アルプスの山々など抜群の景色を楽しんだところでもあり、いつか登りたいなあと思っていた山だ。そこでアッちゃんを誘って登ろうと思ったものの、自分が途中で車の事故に遭ってしまい、登山口にもたどり着けなかったのが四年前。アッちゃんのレポによれば当日は絶好の天気でス~さん同様、山頂から日本海はもちろん、後立が手に取るように見えたとのこと。
あれから四年。今回はソロだけど、山頂を目指して同じ景色を見ようとはるか遠い小谷村の登山口へとひたすら車を走らせる。百名山ということもあり、これまでの経験から土日祝日は混雑すると予想されるので、残っていた夏季休暇をここぞとばかりに使う。国道から小谷温泉に向けて狭い県道を進み、雨飾高原キャンプ場の標識の方向へと進んでいくと、駐車場に到着。登山口にはトイレのある休憩舎があり、夜間は照明が点いているのでありがたい。さすが百名山ということもあり、すでに駐車場には十数台の車が停まっている。日の出時刻に出発するとして、準備に取り掛かる。まずは登山届をポストの中へ。空もわずかに明るくなってきたところで出発。ヘッデンはもう必要ないね。
休憩舎の中にあるボックスに登山届を提出。
東の空が明るくなってきた。
さすが百名山。平日でもこの車の台数。
登山口にある休憩舎。両サイドはトイレ。
夜間は照明が点いている。ここで準備をしている人も。
登山口は建物の横。こちらだ。
休憩舎に向かって左側に雨飾山登山口がある。この登山口には自販機が設置されているのだが、一見清涼飲料の自販機と思ったけど売っているのは携帯トイレ。やはり百名山で登山者も多いせいか、山の中での汚物の問題もあったのだろう。登山口には携帯トイレの回収ボックスの備え付けられている。
登山口からは緩やかな下り。しばらく木道を歩き、それが切れると登山者をカウントするセンサーが現れる。フラットな道が終わり、ようやく登山道らしい急登になっていく。辺りがどんどん明るくなってくると改めて周りの様子が見えてくる。今日はいい紅葉が見ることができるかな?
雨飾山登山口。本当は四年前にここから登るはずだったんだよね。
登山者をカウントするセンサ。摺古木山や栂池にあったな。
色づく木々。今日はいい紅葉を期待できるかな。
フラットな道は終わり。ようやく山道らしくなっていく。
すっかり明るくなり、あたりを見回すと所々に色付いた木々。これは標高がもう少し高くなると一面の紅葉が楽しめるかも。この登山道は11分割されていてそれぞれ標識が設けられている。まるで早月尾根や読売新道のようだ。
一旦急登は落ち着く。
既に4/11まで来た。しかしここからがキツイ。
登山道はきれいに整備されているね。
ブナ林の中をひたすら歩いていく。
倒れた指導標。山頂まであと2時間か・・・まだまだ頑張らねば。10月に入ったけど、早朝から汗が吹き出ている。