栂海新道二日目 ~日本海への旅路~
夢の縦走路の山々
黒岩山から一旦下り、その後アップダウンを繰り返して最後に急登を登るとサワガニ山の標識が現れた。ここにも三角点がある。黒岩山よりちょっとだけ標高が下がったものの、ここからの眺めも絶景だ。立山から剱、そして北方稜線の猫又山毛勝山と続いているのが見える。そして東には雲海から頭を出した特徴ある形の高妻山と乙妻山。その左には妙高、雨飾、火打、焼山と続き、その先には日本海が広がる。これはいい眺めだね。
サワガニ山に着く。サワガニといえばさわがに山岳会。この山の名前が先か、それとも山岳会の名前にちなんで付けられたのか、由来は不明。
標識の横には三等三角点。点名は「源太」。
近くにも基準点らしきものが埋められている。
山頂から立山、剱岳、北に続く稜線が見事。ここからでも剱が見えるんだね。
ここでもザックを下ろしてしばし休憩。朝日小屋を出発してからここまで誰にも会わず。これまたボッチの山頂。
そして朝日岳を振り返る。朝日岳と比べるとさっきまでいた黒岩山は目と鼻の先のよう。しかしあの向こうからよくここまで歩いてきた。そしてまだまだ先へ続く。栂海新道の距離の長さを実感できる光景。
山の形を見ればすぐわかる、尖ったほうが乙妻山でその先のっぺりした山頂が高妻山。あそこから雪倉岳を見て登ってみたいと思ったんだ。
こちらは方向的にずっと見えていた妙高、雨飾山。そのまま左に目を移すと日本海だ。
サワガニ山山頂より360°の眺め。1,600mちょっとの山からこれだけの眺めは凄い。
朝日岳方面を拡大。朝日小屋はあの辺り。朝日岳から遠かったね。日本海までは更に遠いけど・・・。
サワガニ山を出発して次は犬ヶ岳。サワガニ山と犬ヶ岳の標高はさほど変わらないが、その間はこれまで以上に細かなアップダウンを繰り返す。視界が開けるとこの先歩くだろう稜線に登山道が延々と続いているのが見える。そして山々の間から見え隠れする日本海。
サワガニ山を出発したのは7時半ちょっと前。このままなら栂海山荘は余裕でたどり着ける。栂海山荘から白鳥小屋までの登りがきつく、かなり時間を要するらしいが、何とか今日中に白鳥小屋まで行けそうだ。
しかし長い・・・しかし楽しい夢の縦走路。
次は犬ヶ岳。サワガニ山を後にする。
見事に続く稜線。
あの台形になっているところが犬ヶ岳らしい。右に続く稜線は栂海新道とは別。
ここからも地味にアップダウンを繰り返す。
日本海が見えるぞ。果たして行けるのか?
こちらも山々の間から日本海。
この稜線を歩いたら気持ちいいだろうな。と、栂海新道とは別の尾根で登山道は無いらしい。
左の写真では左の台形になっているところが犬ヶ岳で、ここから東に尾根が続いている。地図を見るとルートはないが、相沢山、オッカブロ山、柴倉山といった名前の山が連なっている。
栂海新道は犬ヶ岳山頂からここからは見えない北へ延びる尾根伝いに続いているようだ。
山の縦走はキツイね。また登るんかい!
歩いてきた道を振り返る。朝日岳をバックに黒岩山、サワガニ山と登って下ってまた登って下っての繰り返し・・・。