後立山縦走

後立山縦走三日目 ~不帰キレット越え~

天狗の”大上り”

不帰1峰からは再度下り。ここから2,400mちょっとのコルまで下る。そして次に立ちはだかるのは天狗の大下りの登り。そう、「下り」を登る。ある意味、不帰ノ嶮よりもここの方が難所かもしれない。コルで一息おき、天狗の大下りに挑む。

長い長い登り。時に岩を掴み、時に一歩一歩ルートを確認しながら登っていく。本当に登り一辺倒。見上げると、ヘルメットを被ったパーティーが下りてくる。
「下るのも大変なのに、登りはもっと大変だね~。天狗の大下りじゃなく、天狗の”大上り”だね。」
た、確かにそうだ。下りてくる人にしてみれば、こんなとこ逆に登りたいとは思わないだろうね。

しかしたまに下りてくる人たちは「頑張ってください」と必ず声を掛けてくれるので、バテそうだけど元気が出てくる。

  

この先、岩場が終わってもザレていて注意ということも教えてもらった。本当にありがたい。

コルからはかなり登ってきたはずだ。振り返ると・・・何と不帰ノ嶮に厚い雲が掛かりつつある。とっさに写真を撮っておく。ここを登りきっても不帰ノ嶮は雲の中なんてちょっとタイミング悪いからね。

後立山縦走

不帰ノ嶮を振り返る。谷からガスが上がってきた。それにしても今日はかなり頑張って歩いているぞ。

  
後立山縦走

ひたすら頭上に登っていくぞ。天狗の大上り!!

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岩場も随所に現れる。

後立山縦走

まだまだ登るぞ。天狗の大上り!!

  
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最後の岩場。ここを登りきれば一息できる。

後立山縦走

いつの間にか不帰ノ嶮には厚い雲。昨日登った鹿島槍ヶ岳、五竜岳も顔を出した。後立山南部が揃い踏み。


  
後立山縦走

ヘルメットを被り天狗の大下りに入るお兄さん。

ようやく天狗の大下りを登りきった。ちょっと一息。いや、一息しないとこの先バテてしまう。約300mの標高差を一気に登ってきただけに、眺めが変わった。遠くに槍、穂高が見えるぞ!!

景色に見とれていると、天狗ノ頭の方から一人の男性がやって来た。この先の天狗ノ大下り、不帰ノ嶮のルート状況を教えてあげたが、眼下の不帰ノ嶮が雲に隠れているのを見て残念がっていた。写真を撮るとヘルメットを被り、天狗ノ大下りに消えていった。

やっぱ標高が上がると景色もいい。しかしまだまだこの先の行程は長いんだよね。次の目標は天狗山荘だ。

  
後立山縦走

天狗ノ大下りを登りきったところから。昨日登った鹿島槍ヶ岳と五竜岳。更にその向こうには蓮華岳、針ノ木岳と後立山の山々が続く。いい眺めだ。

  
後立山縦走

上の写真をちょっと拡大。槍、穂高だけでなく、鷲羽、水晶、赤牛とこれまでに登った山々。赤牛岳の麓には黒部湖も見えているよ。

  
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こちらは鹿島槍ヶ岳から歩いてきた山々を拡大。不帰1峰は隠れてしまったか。


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