御嶽飛騨頂上

御嶽飛騨頂上 ~鎮魂~

リーダーKUMAクン

  

前回西穂独標にKUMAクンと行った時、帰り間際に御嶽の話。そう、昨年自分が北アルプスの裏銀座を歩いている時、ちょうど鷲羽岳からワリモ岳へ登り返している頃だろうか、2014年9月27日11時52分に御嶽は噴火した。当時は全く知らず、次の日水晶岳に登った時に山頂から噴煙が東へ長く棚引く御嶽を見て噴火したのだとわかった。
全面的に入山が禁止になって約10ヶ月。翌年6月26日に噴火警戒レベルが3から2に引き下げられた。それよりも以前に言われていたのが、五の池小屋が7月に営業を再開するとのこと。実際に7月1日には五の池小屋までの入山規制が解除、営業が開始される。
自分にとってもKUMAクンにとっても御嶽は特別な山。規制解除とともに今の御嶽がどうなっているのか登ってみようとKUMAクンに声を掛けてみたら、ちょうど彼も自分を誘うところだったとか。
KUMAクンの希望通り、日の出とともに登り始めることにする。登山口には既に何台か車が停まっていたが、2008年に閉鎖され、その後建物が撤去された「にごりご山荘」のあった跡地が登山者の駐車場になっている。暗い中よくよく見ると、KUMAクンが既に到着して仮眠してるようだ。KUMAクンの隣に車を停め、自分もちょっとだけ仮眠。しかしいつもの如く全く寝られず。
目覚めたKUMAクンととともに出発の準備。辺りは既に薄っすらと明るくなっており、ヘッデンは必要無さそうだ。いつものように登山届を出し、トイレを済ませて最初の橋に差し掛かる。橋の入口には頑強なゲートが設けられており、立入禁止や立入禁止区域図の看板が設置されている。今日は何があるかわからない。万が一のため二人ともヘルメットを持参。前回の西穂独標同様、二人のパーティーだが今日はKUMAクンがリーダー。お互い何年か振りの御嶽飛騨小坂口登山道だ。

  
御嶽飛騨頂上

「にごりご山荘」の跡地に駐車。辺りは明るくなってきた。

御嶽飛騨頂上

今日はKUMAクンがリーダー。以前登った時よりもスキルアップしてるかな?

  
御嶽飛騨頂上

自分にとって小坂口登山道は実に6年振りだ。

御嶽飛騨頂上

登山届をきちんと書いて提出。今日はヘルメットも持参。

御嶽飛騨頂上

橋の入口には頑強なゲート。

  
御嶽飛騨頂上

片側には立ち入り禁止区域図。

御嶽飛騨頂上

もう片側には立入禁止の看板。今日は規制区域ギリギリの飛騨頂上までだ。

御嶽飛騨頂上

規制解除される前の6月に無断で入山し、更には登山情報交換サイトに投稿するという信じられないことが起こった。ここまで登山者のモラルが低下したのかと思うと悲しくなってくる。


  

橋と渡ると御嶽大明神の鳥居。まずはここで手を合わせる。そして久々の御嶽の登山道。前夜にザッと雨が降ったせいか、路面がぬかるんでいる。所々木の板が敷かれているが、滑らないようにゆっくり進む。もっともまだ出発したばかり。最初はあまり飛ばさない。
しばらくすると仙人橋。ああ、そういえば・・・そう、以前来たのは6年前だ。

  
御嶽飛騨頂上

鳥居の前で一礼。遭難者を弔う。

御嶽飛騨頂上

登山道はここから。今日はリーダーが先行。

御嶽飛騨頂上

張り切って飛ばすKUMAクン。頼もしいぞ。

  
御嶽飛騨頂上

間もなく仙人橋。ここにも注意を促す看板。

御嶽飛騨頂上

ここを以前渡ったのは6年前。それほど御嶽とは疎遠となっていたのか。ちなみにKUMAクンが最後に登ったのは4年前。悪天候で8合目までだったらしい。


  

登山道は相変わらず水を含んでいて所々緩くなっている。しばらくするとKUMAクンが「ジョーズ岩!!」。ああ、そういえばこんな奇岩もあったっけ。
ひたすら登っていくと湯の花峠に到着。ここでちょっと小休止。今日は暑くなることを見越して夏山スタイルで登ってきたのだが、まだ朝早いせいか肌寒い。朝6時前の標高2,000mはちょっと風が吹いただけでもこんな感じなのか。稜線を見上げると雲が低く下りてきており、風で山頂方面へ流れている。日が昇って気温が上がればちょっとは雲も掃けるだろう。

御嶽飛騨頂上

これまた久々のジョーズ岩。

  
御嶽飛騨頂上

ジョーズ岩の下を頑張って登る。

御嶽飛騨頂上

間もなく木の階段に差し掛かると・・・。

御嶽飛騨頂上

湯の花峠に到着。ここまで約1時間。

  
御嶽飛騨頂上

峠から南の稜線を見上げると、山頂方面は雲の中。

御嶽飛騨頂上

先は長い。十分休憩を取っておこう。


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