白馬岳

ひねくれ者はシーズンを少しずらす

  
  

(二日目)

朝起きて、日の出を見に頂上方面に少し上がると頸城山塊のほうから赤々としてくる。運よくご来光まで拝められた。

白馬岳
  
白馬岳

  

◆白馬鑓ヶ岳・杓子岳

本来は、白馬三山を縦走して白馬鑓温泉に浸かって猿倉へ下りる周回を考えていた。しかし、小屋の人から、この時期は雪が多くトレースも少ないため、初めての人はルートファインディングが難しいといわれ、すぐに白馬鑓ピストン・雪渓下山に変更した。

稜線を南にたどり、白馬鑓を目指す。途中、杓子までの間に最鞍部があり、帰りはそこから雪渓方面へドロップする(宿泊した1名と相談・多分1時間くらい早い)予定とした。稜線に雪はほとんどなく暑い。杓子はトラバースし先に鑓ヶ岳を目指す。杓子下のトラバース道は、残雪が多く慎重に歩く。

  
白馬岳
白馬岳
白馬岳
  

鑓への登りは高低差200m以上あり、ここにきてこたえる。鑓ヶ岳は信州側から見ると尖っているが、白馬岳(北)から見ると割と緩やかなスタイルである。しかし、登りはキツイ!

頂上の展望は最高である。後立山連峰の稜線がずっと見え、五竜・鹿島槍が連なっている。槍穂など北アルプス南部の山々も見える。白馬鑓ヶ岳から槍ヶ岳と鹿島槍を見るのもおつなものである。

“ヤリ三昧”なんて馬鹿なこと考えて・・・少し景色を堪能する。

白馬岳
  
白馬岳
  
白馬岳

杓子岳は片流れ屋根の形のユニークな山である。両サイドから登山道がついており、100mほどの高低差である。

頂上は三角点もなく標識の棒が一本立っているだけである。


  

◆下山

稜線の最鞍部からの下りは尻セードも活用して慎重に下りる。稜線近くにある雪渓は最上部が盛り上がったように急になっているのでちょっと怖いのである。

すぐに傾斜が緩くなると、通常ルートと岩室で合流する。アイゼンがスノーブレードなしでザラメ雪でも団子になり(木曽駒での学習が意味ない!)、急な部分は後ろ向きで降りる。下りは落石もなく、問題なく下りることができた。。

白馬尻小屋は雪上車による雪かきが始まっていた。小屋を過ぎて登山道になる手前でアイゼンを外す。

  
白馬岳
白馬岳
  
白馬岳
白馬岳

沢沿いの登山道を歩き、林道を歩き、12時半に猿倉の山荘に到着した。

車で送ってほしいという男性はベンチで寝ていた。昼食を摂り、彼を大町駅まで送り、塩尻から国道19号を経て帰る。

(おわり)


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