明王山

2015年も山から

  
  

何かにつけて2014年という年は全くといっていいほど何をしても気力が湧かず、メンタル的にも弱い一年だった。案の定、年明けに里山の雪山に登り、恒例の初秋の北アルプス以外は目立った山行はほとんど無し。これも心や体が弱っていたせいだろう。

思い起こせば2013年は大岩見晴台から御来光を望み一年が始まった。それに対し2014年は元旦の天気が悪かったこともあり、始動したのは3日からだった。やっぱ元旦は一年の始まり。体を動かして今日から始まる一年のスタートとしたい。

2014年があまりにも悪い年だったので、2015年はいいスタートを切る。まずは初日の出を大岩見晴台で拝んでから明王山へ。天気予報は雪の確率が高い。ザックにレインウェアを詰め込み、山頂で体を温めるためにスベアも持っていく。行程としては5時前後に自宅を出発。そのまま歩いて大岩不動へ。ここから大岩見晴台へ登り、初日の出を拝んだ後に稜線を歩いて迫間山、明王山へ。そのまま北尾根を歩いて途中の鉄塔から下山する。

暗い中自宅を出発。寒波が来るといっても思った以上に寒くはない。途中サークルKでおにぎりを買っていく。店員のお兄さんがどこへ行くのか尋ねてきたので、迫間不動までと告げると、自分も仕事が終わったら各務原の山に登りに行くとのこと。新年早々意外なところで話が合った。年末年始も働いている人はたくさんいる。大変ご苦労様です。

大岩不動までは真っ暗な道。たまに行き交う車に気を付けながら歩いていく。途中で雪がちらつき始めた。この程度ならまだまだ大丈夫だろう。大岩不動で参拝してから見晴台へと登っていく。

ちょっぴり風が出てきただろうか、雪が多くなってきた。たまに自宅から稜線を見ると、300mちょっとの標高にもかかわらず雲の中に隠れていることが多い。標高が上がるにしたがって雲の中に入っていったのだろう。しかしこれはちょっとたまらないので見晴台についたらレインを着ることにしよう。

  

見晴台に到着。案の定誰もいない。さすがにこの天気では初日の出はともかく、わざわざ元旦から登ろうとは思わないだろうね。急いでレインを着てザックカバーを被せる。

既にヘッデンも必要ないくらい明るくなってきている。このまま待っていても初日の出は無理。ここは稜線のルートを東に向かう。

明王山

大岩見晴台に到着。雪が舞う中誰もいない。

明王山

雲の中だろうか、思った以上に雪が強く降ってきた。


  

雪はどんどん強くなってくる。たまらず歩きながらレインのフードを出す。これじゃ誰も歩く人はいないだろうと思っていたら、一人の男性が歩いてきた。見ると作業着に小さなデイパック、足元はスニーカーに傘を持って歩いている。最初は作業員かと思ったけどどうもそうではなさそうだ。一歩間違えればひどい事故になりそうだ。

昨年は山の安全を意識してロープやカラビナ、スリング一式を揃えて緊急時の対処について勉強した。更にはGPS、無線(デジ簡だけど)も装備、職場では救命講習も受講した。備えあれば憂いなしとは言うが、たとえ備えはあっても山では通用しないこともある。年末年始も相変わらず北アルプスで遭難事故が多発しているようだ。男性が怪我をしないことを祈って雪の中を歩き続ける。

  
明王山

自然遺産の森への分岐。雪は絶え間なく降り続いている。

明王山

この山の向こうが迫間不動。300mほどの標高とはいえ、下界はどうだろうか。


  

雪はまだまだ降り続いている。デジ簡でワッチしてもさすがに全く交信は無い。トンネルの上から再度登り、迫間山へ。ここも誰もいない。昨年はここでコーヒーを淹れていたら石さんが登ってきた。こんな雪の中では誰も来ないだろう。写真を撮って先に進む。

  
明王山

まだ薄暗い中をひたすら歩く。天気が良ければいい山行になるのにね。


明王山

迫間山に向けてちょっと登っていく。

明王山

迫間城跡の迫間山に到着。天気がよければここでコーヒーでもと思っていたが、こんな天気ではお湯を沸かす気にもなれない。


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