段木

鏡岩の麓

  
  

GWに突入して暖かいというよりは暑くなってきたということも合って人気のある山は大賑わいだとか。近年は登山ばかりでなくトレイルランニングブームで混雑する中、猛スピードのランナーがルール無視で危ない状況になっている山も多いと聞く。まだこの辺りはいいかもしれないが、連休中の山は混雑はつきもの。特に鈴鹿は人気の山は駐車場の確保すら難しい。ただ、穴場のスポットもいくつかある。そう、岩ガ峰から釈迦ヶ岳~三池岳の稜線歩き。ここは登山者とすれ違うのもまれ。途中オプションで段木もあるし、疲れたら中峠や八風峠から下りていけばいい。去年は行けなかっただけに、久々登ってみるのもいいだろう。

ここのところ山自体がさっぱりだったし、今年はまだ鈴鹿は訪れていないので、心機一転、暗いうちに起きて八風キャンプ場に向かう。いつもの如くキャンプ場を過ぎて橋を渡ったところの林道分岐のスペースに車を置く。まだ誰も来ていないようだが、さすがGW。準備をしていたら一台隣に停まった。時間はちょうど6時。膝の靭帯も完治してないし、久々の鈴鹿なのでのんびり登ろう。とはいえ、いつものとおり沢を渡ってから目の前の尾根をダイレクトに登る。これがいきなりなのでちょっとシンドイ。ところが今回は沢を渡ってふと右手を見るとかすかに踏み跡が付いている。あれれ? こんなところあったっけ? と思いながらも辿っていくと、次第に踏み跡は明瞭になり、ちょうど谷を左に見て尾根に取り付くようだ。

そのまま登っていくと間もなく見たことのある踏跡に合流。あら? これまでの苦労はどこに? ちょっとはこのルートもメジャーになって歩く人が多くなったのだろう。後はここを尾根伝いに登って釈迦ヶ岳と三池岳の稜線に出るのみ。途中で若い男性二人に出会う。ここで大平尾根(たいへいおね)もよく登られるようになったと聞いた。この名前の尾根は初めて聞く。まだまだこの山域には超マイナーなルートが多いようだ。

咲き遅れたイワカガミを見ながらいつものザレ場のコル、岩場を過ぎる。天気予報は晴れだが、いつもの鈴鹿の天気。辺りはガスが立ち込めて外界から風が上がってきているが、日が昇って気温が上がるまではしょうがないね。

  
段木

いつもの駐車スペース。三池岳や八風峠行く人はこの先に置いたほうがいいかも。

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出発地点の林道入口。車両進入禁止の置き石が目印。

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沢を渡る。あれ?こんなペンキマークあったっけ?

  
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沢を渡ったところの右手に踏み跡を発見。そのまま登っていくと尾根に取り付いた。

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イワカガミはシーズンを過ぎてしまったね。

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別の踏み跡が合流。恐らくキャンプ場の橋の手前からだと思う。

  
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いつものザレ場のコル。いつもの変な形の岩(?)は無くなっていた。

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軽く岩場。ここにもいつの間にかペンキマーク。

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朝の鈴鹿の山はいつもこう。谷からガスが昇ってきている。


  

やっぱこのルート、多少はメジャーになったようだ。途中の岩場にもしっかりとペンキマークがあるし、踏み跡も明瞭で迷うことはない。順調に進んでいくと、木に巻かれたテープを発見。そこには「(カガミ)鏡岩→」と書かれている。これも見るのは初めて。今まで見落としていたのかな? 鏡岩といえば、岩ガ峰直下で見られる独特な形をした岩だ。以前アッちゃんがあそこまで行きたがっていたようだけど、恐らく薮を漕いでいくことになるんだろうなと思っていた。先を見るとさほど薮は無さそう。ここはちょっくら寄り道して鏡岩を拝むことに。

踏み跡は薄いが木々に付けられたテープを辿っていけば大丈夫。滑りやすい足元を注意しながら進んでいくと、目の前に巨石群が現れた。しかし鏡岩ってあんな形だったっけ? と思いながらも近づいていく。どうもいつも見ている岩と違うな・・・と、岩の後ろを半ば強引にグルリと巻いていくと、今度は目の前に一際大きな岩。おお、これが鏡岩だよ。ちょっと登ってみようかと思ったけど、今日はソロだし、確保のロープも持ってきていないので、今回は見上げるのみ。辺りはガスがまだ濃い。長居しても景色を楽しめるわけでもないので、元のルートに戻ることにしよう。

  
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岩ガ峰に登る途中で鏡岩へ寄り道。

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ガスの中、巨石群が現れる。あれが鏡岩?

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これが一番大きな岩。こんな形だったっけ?

  
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更に奥に進むと例の形の鏡岩が現れた。先端部を横から撮る。


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回りこんで見上げてみる。この形だよね。

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ルートに戻り岩ガ峰に向けて再度尾根を登る。途中で鏡岩が見えるスポットで一瞬ガスが薄くなった。今日はあそこまで行ってきたのだが、アッちゃんには先端でY字バランスでもやってもらいたい。


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