雷倉

雪と落ち葉と岩と急登

  
  
雷倉

落ち葉の下は泥道。山の主でも滑ってしまう。

何とかと登山道に合流した。雪は見られない。しかし相変わらず落ち葉で滑りやすいようだ。よくよく見ると動物の滑った足跡が随所に見られる。しばらく踏み跡を辿っていくと、やっぱ徐々に雪が現れ始めた、しかし落ち葉の上に乗っている程度。いつもの如く落ち葉の上になった雪は滑りやすい。

徐々に雪も深くなってくるが、登山靴が埋まる程度で深いとはいえない。しかしだんだんと急登になってきた。う~ん、どこを辿ればいいのか・・・。とりあえずは尾根を外さないように進めばいいか。ただ落ち葉が滑る滑る。たまらずトレッキングポールを出して体を支え、滑りにくい箇所を探しながら広い尾根を登っていく。

  
雷倉

普通の登山道。張り出した小枝がちょっと邪魔だ。

雷倉

雪が出てきた。落ち葉の上にうっすらと。

雷倉

徐々に深くなってくる雪。斜度もきつくなってくる。

  
雷倉

暖かくなってきたからといって、まさか熊は出ないだろうね。

雷倉

雪面にはアニマルトレースのみ。

雷倉

広い尾根を登る。滑って意外に手強いぞ。


  

何とか登り切ったと思ったら、行く先には岩がゴロゴロしている。どこを登っていけばいいのだろうと迷うほどだ。雪がなかったら普通に登っていけるのだけど、ここはこれまで以上に手強い。何とか滑らないように、また踏み抜かないように恐る恐る進んでいく。

緊張で息が切れそうになるが、それよりも下りが心配だ。こんなうっすらと雪が乗った岩場ではアイゼンも効かないしね。

雷倉

前方に岩場が見えてきた。どこをどうやって登ろうか?

  
雷倉

踏み抜きあり、凍結ありでかなり悪戦苦闘する。この先大丈夫か?

雷倉

最後の岩をクリアすると、うっすらと踏み跡が続いている。ここを辿っていくと、ちょっとした雪原が見えてきた。

あれ? 今どこらへんなんだ? 行く手には山が見えている。あそこが目指すべき雷倉か?

しかしこの山、ここからが本番だった。


  
雷倉

明らかに人工物。何なんだろう?

雷倉

ちょっと歩くと私有林道に出る。実質の雷倉への登山道はここからだ。

  

休憩するには絶好の小広場だ。ここで地図で現在地を確認する。地形を確認してわかった。

雪でわかりにくかったが、この先を横切っているのがほとんど廃道となった林道だ。そして目の前の山を尾根伝いに登っていく。そして目指すは最上部に見えている主稜線。あそこまでまだまだ遠いぞ。

この時点ではそんな風に思っていたのだが、その主稜線に出るまでかなりの苦闘を強いられるとは思ってもみなかった・・・。想像以上に雪が深かったんだよね。

雷倉

手前に林道が横切る。最上部は目指す主稜線。雷倉山頂はその向こうだ。


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