雷倉

雪に埋もれながら

  
  

林道出合いから目の前の尾根を登っていく。これまで以上に雪は深い。それ以上に心配になったのがトレースが無いことだ。しかし地図で確認すると、やっぱ尾根を外さないように登っていけば大丈夫。変なところに迷い込まないように歩きやすいところを辿りながら登っていく。それにしても・・・うわ~こりゃ足が沈むぞ!!

何がいやらしいかって、左側に雪庇がある。できるならここは避けて登りたいのだが、木々の中に入っていっていく羽目になる。しょうがないけどね。まずは手前のピークまでは順調。さほど斜度はきつくない。

しかしこの先、どんどん斜度が増してくるし、雪も更に深くなってくる。

雷倉

この先トレースは無いが、尾根伝いに登っていけば大丈夫だ。

  
雷倉

どうしても振り返ってしまう。今のところ順調だ。


雷倉

最初のピークに到達。ここまでは大丈夫。

雷倉

左側には雪庇が張り出している。雪庇を避けて右側の木々の中へ。

  
雷倉

だんだんと斜度もきつくなってきたぞ。

雷倉

斜度がきつくなるにつれ、一気に高度も上がる。


  
雷倉

息が切れる。写真を見る限りではキレイな雪原なのだが、登るのに必死だ。

雷倉

かなりの斜度になってきた。雪庇を避けると木々の間を縫って登らなければならない。悪いことに所々ガチガチだ。

途中でアイゼンを付けようかと思ったけど、雪に埋もれて身動きがとれない。仕方ないのでキックステップで登っていく。ピッケル持ってこなかったことをちょっと後悔。

  
雷倉

ガチガチかと思ったら、今度は雪に埋もれてしまう。どんどん傾斜は増すばかり。所々腰まで埋もれ、ラッセルしながら登っていく。これを何回か繰り返してもうフラフラだ。

振り返ると途中から一気に高度が上がったのがよくわかる。しかし主稜線まではまだまだ。見上げると真っ白な中を頭上へ登っていかなければならないようだ。雪が無ければまだマシなんだけどね・・・とグチる気力も無くなってきた。

雷倉

一気に高度が上がった。やれやれ、帰りはどうやって下ろうか?


  

最後の最後まで埋もれながらあと一頑張り。ようやく目標の主稜線にたどり着いたようだ。ここは見渡す限りの雪原。あの雪の中、自分としてはよくここまで登ったよ。

さすがにちょっと小休止。見晴らしは最高なはずなのだが、如何せんフラフラで周りを見渡す気力も無い。

息を整え、山頂に向けて歩き始める。問題は前回の花房山のように山頂を示すものが無かったらどうしようかとちょっと心配だ。

とりあえずは地図とコンパスで再確認。山頂方向に向けて歩き出す。

雷倉

ようやく主稜線に出た。既にこの時点でフラフラ。

  
雷倉

全くトレースの無い雪原。ここまで来るのに苦労したよ。

雷倉

木に何かの標識が付けられている。あれ? ここが山頂? でも無さそうな。


雷倉

更に歩いてみる。考えてみれば、夏場はここは完全にヤブに覆われるんだね。それを考えれば快適か。

進行方向にちょっとした丘が見えている。その先にピークらしきものは見られない。もしかしたら・・・?


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