蟻の塔渡りからの登りもわずかだが厳しい。最後はチムニー状の岩をよいしょっと登るとそこが八方睨。登ってきたところを見下ろすと蟻の塔渡りが小さく見える。
「あんなところを来たのか・・・」
アッちゃんため息。
岩に気を取られてせいか、今になって気がついた。いつの間にか日射しはなくなり、冷たい風が吹いている。頭上には厚い雲が広がり、今にも雨が降りそうだ。今日のコースはここから西へ稜線伝いに進むのだが、アッちゃん希望で反対方向の戸隠山に寄っていく。ここからすぐ近くのピストンなので、ザックをデポしていく。念のためカバーを掛けておこう。
山頂に行く途中から蟻の塔渡りを横から見ることができる。よくよく見ると3人ほどがトライしているが、2名はナイフリッジから巻き道へ下りている。う~ん、やはり巻き道の方が危険かも。
戸隠山山頂は八方睨よりはるかに狭い。山頂は標識があるだけだ。標高は1,904mと4m高いだけ。これでピークハントもOK。八方睨へ戻ろう。
目の前のピークが八方睨だ。わずかだが厳しい登り。
最後はチムニー状の岩場。本当に険しい山だ。
八方睨に到着。ここが戸隠山と西岳との分岐点だ。
蟻の塔渡りを横から見る。2名が鎖を伝って巻き道へ下りているが、そちらの方がアビナイぞ・・・!
戸隠山山頂に到着だ。猫の額ほどの広さ。
手前の台形が八方睨。再度あそこまで戻る。
下界は晴れているようだが・・・山の上は厚い雲。
八方睨へ戻ってきた。先ほどの男女は戸隠山へ向かう。我々はここから西岳へ。ここからは未知のルートだ。雨降らなければいいのだが。
ナナカマドの赤い実。後ろの葉も赤い。
西岳はこちら。
雲はここだけか? いざ目指すは西岳。八方睨を出発だ。