二児山

いきなりの道無き道

  
  

穂高から無事帰還した翌週、体がボロボロのハズなのになぜか山に行きたくなっている。皆さんに声を掛けたところ、OKのこと。さて、何処へ行こうかというところで希望の山を問い合わせた訳だが、なぜかす~さんとアッちゃんが同じ伊那谷方面で一致した。す~さんは大西山、アッちゃんは二児山(ふたごやま)だ。いずれも初めて聞く山ばかり。これまで全く伊那谷は行ってなかったもんね。

いろいろメールでやりとりした結果、二児山に決定。西尾根を登り、南へ黒河山、笹山と縦走すればかなりの距離になるようだ。しかし直前にトラブルが発生。木村さんが体調を崩してしまった。

ここは無理してもしょうがない。木村さんがリタイアしたのは残念だが、今回は楽しみなこともある。Twitterのフォロワーの一人、KUMAクンにす~さんが声を掛けてくれたところ、参加するとのこと。バンドマンであるKUMAクンは山もガンガン登る。さて、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

  
二児山

通行止め地点からちょっと戻り、適度なスペースに車を停めて早速準備。

今日はす~さんが車を出してくれた。中央道松川ICを下りたところでアッちゃんとKUMAクンを待つ。トイレに行っていたらアッちゃんの車が到着したところだった。そこにひときわ大きな体。おお、KUMAクンだ。ようやく会えたよ。

2台は山の中へ入っていく。今日の登山口は伊那谷の奥のまた奥。道も狭くなり、遂には道も未舗装になった。右手は牧場だろうか、今日登る山が連なっている。

先へ先へ進んでいくと、いきなり通行止め! どうやらこの先工事中らしい。どうしようか? とみんなで話し合い、ちょっと戻ったスペースに車を停め、そこから歩いていくことになった。情報量が少ないだけに仕方ないね。IC付近では盆地独特の朝で霧が立ちこめていたが、現時点で天気は快晴。しかし、最後の最後にどんでん返しが待っていた・・・。

  
二児山

右側の山は牧場のようだ。ここから登山口に向かって歩いていく。

工事現場を過ぎると、遠くに中央アルプスの山々が見える。どれがどれだかさっぱりわからないけどね。道はガードレールのある橋に差し掛かった。

「あれ? おかしいぞ。」

アッちゃんが地図で確認する。登山口はこの橋の手前にあるはず。しかしどこにも見あたらなかった。どうやら仕入れた情報が古かったためか、橋の手前から沢へ下りて行けそうな所を探しながら半ば強引に進むことになった。

足下は地盤が柔らかくて崩れやすいが、沢に下りて行くにはここしかない。いきなり道無き道を行く。果たして大丈夫か?

  
二児山

工事現場の横を通らせてもらう。これじゃ車の通行は無理だ。

二児山

遠くに中央アルプスの山々。天気は良好。

二児山

橋に差し掛かった。ここら辺りに沢に下りていくポイントがあるはずなのだが・・・


  

よくよく見ると踏み跡らしきものが続いているが、あくまで「らしき」もの。油断するとそのまま沢へ落ちていってしまう。アッちゃんがルートを探しながら先行し、KUMAクンとす~さんが続く。ある時は沢を登り、緩い足下をトラバースしたりとKUMAクン苦戦している。

  

そういえば春の鈴鹿の山奥で心が折れてしまったす~さんはというと・・・意外(失礼!)にも前向きな顔で頑張っている。後から聞いたら、「段木の激下りに比べればどおってことないね。」だって。

しかし沢までどうやって下りようか? アッちゃん頼むよ。

二児山

よく見ると踏み跡らしきものが。KUMAクンいざ出動。

二児山

獣道といってもいいくらいだ。

  
二児山

ダイレクトに沢に下りるのは無理だ。アッちゃんがルートを探す。

二児山

一旦小さな沢を登る。

二児山

す~さんも登る。段木よりははるかにマシ。

  
二児山

ここで沢からトラバース。足下崩れやすいので気をつけて。

二児山

いきなりアッちゃんの猛特訓(?)でKUMAクン悪戦苦闘。

二児山

ここも下りていくのは無理。再度登っていく。

  
二児山

「そこに足を掛けて」
す~さんが先導する。

二児山

二人とも四つん這いになってトラバース。

二児山

「こんなとこ行くなんて・・・大丈夫か!?」


  

小さな沢を登り、トラバースしながら目的の沢を目指す。どうやらその沢が眼下に見えてきたようだ。しかも何とか下りるポイントも見つかった模様。ここもアッちゃんが先導してみんなが続く。とにかく崩れないように、崩さないように下りていき、何とか全員沢に下り立った。

いや~それにしても面白かったね・・・と思ってたのは自分だけか?

二児山

「私のトレース見てなさい」
す~さんの登山教室か?

二児山

ようやく沢に下りていくポイントを発見したようだ。

  
二児山

あと一息。だがここからちょっとの激下りだぞ。

二児山

だんだんと調子が出てきたKUMAクン。

二児山

しかしここも足下は非常に崩れやすい。慎重に慎重に・・・。

  
二児山

何とか沢にたどり着けそうだな。

二児山

あとちょっとだ。

二児山

アッちゃんとす~さん沢に下り立つ。KUMAクンもあと一息。


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