アルマヤ天

御嶽最後の峰

  
  

避難小屋から稜線伝いにアルマヤ天に向かって進む。ふと右手を見ると、朽ち果てた木の杭やロープが放置されている。もしかしたら、かつてはアルマヤ天へのルートも存在していたのかもしれない。山頂らしき岩塊に近づくと、赤茶けた溶岩がそのまま固まったかのような荒々しい様相であった。ちょっとこの岩塊を直登するのはまず無理。ここは右へ巻いていく。

ルートを探していると、何かが岩に埋め込まれているのを見つけた。どうやら遭難碑のようだ。この遭難碑については下山後いろいろ調べてみたので、このレポの最後に書いておきます。

岩塊を更に右へ右へと巻いていくと、どうやら東の反対側から登れそうだ。ザックをデポしようかと思ったが、そのまま浮き石に注意しながら石を伝っていく。その目の前に現れたものは・・・。

  • アルマヤ天写真

    だんだんとアルマヤ天が近づいてくる。目の前はかなり大きな岩塊のようだ。

  • アルマヤ天写真

    よくよく見ると木の杭やロープが放置されている。

  • アルマヤ天写真

    かつてはアルマヤ天へのルートがあったということか。

  • アルマヤ天写真

    岩塊を右へ巻いていくと、岩に何か埋め込まれている。

  • アルマヤ天写真

    どうやら遭難碑のようだ。やはりかつては普通に登られていたのだろうか。

  • アルマヤ天写真

    振り返ってみるとケルンが積まれていた。

  • アルマヤ天写真

    岩塊は赤茶けた溶岩の塊だ。直登は無理。

  • アルマヤ天写真

    植物を避けながら右へ右へと巻いていき・・・

  • アルマヤ天写真

    どうやら反対側から登れそうだ。浮き石に気をつけながら登っていくと・・・。


石に埋もれる形で祠が祀られていた。ここがアルマヤ天頂上だ。先の石の上には写真に写っていた青いテープが巻かれたボルトらしきものが埋め込まれている。山頂は石が敷き詰められた祠であるのは継母岳と同じだ。

改めて周辺を見渡してみると、西側は摩利支天山からの稜線が続いているのがよくわかる。南側には剣ヶ峰、眼下にはサイノ河原をまるで蟻の行列のように進む多くの登山者が見える。何といっても北側の三ノ池を見下ろす景色は今まで見たこともない方向からか、絶景だ。よく見ると三ノ池右手に開田口からの登山道が延びているのがわかる。遠くを見ると中央アルプスの木曽駒、宝剣岳が見事!

  • アルマヤ天写真

    山頂には祠が祀られていた。ここがアルマヤ天だ。

  • アルマヤ天写真

    ちょっと屋根が剥がれているが、確かにここが御嶽最後の峰なんだ。

  • アルマヤ天写真

    写真に写っていたのがこれ。岩に埋め込まれていたようだが何であったかは未だに不明。

  • アルマヤ天写真

    摩利支天山から尾根が続いているのがよくわかるね。

  • アルマヤ天写真

    ちょっと写真ではわかりにくいが、サイノ河原を歩く登山者が蟻の行列のように続いている。

  • アルマヤ天写真

    この角度から見る剣ヶ峰も新鮮だ。

  • アルマヤ天写真

    摩利支天も仏教の神様。阿留摩耶天狗の見る摩利支天はこんな感じだろうか。

  • アルマヤ天写真

    東から南に掛けて中央アルプス。木曽駒ヶ岳と尖った宝剣岳。

  • アルマヤ天写真

    更には空木岳と南駒ヶ岳。今日は天気が良くてラッキーだ。

  • アルマヤ天写真

    アルマヤ天から三ノ池を見下ろす。三ノ池の右手には開田口登山道が続いているのが見える。

  • アルマヤ天写真

    天狗様に別れを告げて来た道を戻る。

  • ザックをデポしなくてよかった。絶景を楽しみながら一人「俺山」状態でお昼ご飯。

    時間に余裕はあるが、少しでも明るいうちに下山が目標なので、30分ほどでアルマヤ天に別れを告げる。最初はどうなることかと思ったが、来てよかったな。


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