気を取り直して登山口から出発したものの、早速気が滅入ってしまった。というのも、辺り一面笹だらけ。いきなり笹を漕いでルートを確認しながら進んでいく。笹が切れるとまた笹。これを繰り返し、鬱蒼とした森の中を登っていく。御嶽は信仰の山ということもあり、各登山道には様々な宗教施設が見られるのだが、この日和田道だけは他のルートと異なり宗教色は一切無い。
笹が切れたと思ったら今度は足下の悪い森の中を進むことになる。辺りは至る所に苔むした倒木が放置されており、まるでもののけが出そうだ。苔で足を滑らせないよう、慎重に進む。どうやら自分以外にこのルートを登る人はいないようだ。
登山道は登る人の絶対数が少ないのか、ほとんど手入れがなされていない。と思いきや、たまに見かける標識は意外にも真新しかったりする。
いきなり笹を漕ぐ。今年の夏から秋はこんなのばかり。
笹が切れたと思ったらまた笹。まだ急登じゃないだけいいか。
笹が切れたと思ったら今度は苔むしたもののけの森。
新しい標識。距離も意外に細かいぞ。
最初は緩やかだったが、だんだんと急登になってきた。
以前はスキー場のゴンドラが動いていたらしいので、ここはほとんど歩かれることは無かったようだ。しかし現在は冬のスキーシーズンしかゴンドラは運転されていない。
ただでさえ使われない日和田道はますます朽ち果ててしまうのだろうか・・・?
辺りは木々に囲まれ、周辺の景色は望めない。最初は緩やかだった道もだんだんと傾斜が強くなってきた。一旦ザックを下ろして小休止。更に一登りすると、ゴンドラ山頂駅との分岐点に到着した。本当に自分一人しかいない。ここでも一旦息を整えるが、継子岳方面の上りルートを見上げると、まだまだ険しいようだ。
ようやくゴンドラ山頂駅との分岐に到着。結構疲れたな。
継子岳へ向かうルートもまだまだ険しい。
ご丁寧にも同じ看板が2枚も。見落とすといけないからね。
さて、継子岳へ向けて出発。しかし木の根や倒木が行く手を遮る。
寒いはずだ。足下には霜柱。
倒木や木の根をまたぎながら継子岳へ向けてひたすら登る。
心なしか木々も低くなってきた。もうしばらくしたら森林限界だろうか? それにしてもルートは更に険しくなってきた。