蕪山 ~雪に埋もれて~
予想外の積雪
今年は11月まではそこそこの寒さで、あわよくば今シーズンの冬はこのままで終わってくれればと思っていたのだけど、そうはいかない。12月に突入した途端にぐっと冷え込み、いつもどおりの寒さになってきた。また決まったように週末は天気が悪くてなかなか山に行けない。じゃ、平日に行けばいいんじゃないかということで休みを取る。有給休暇は十分残っているばかりか、職場からは休暇取得推進とまで言われているほど。すぐやらなければならない仕事だけ片付けて来たのは板取の蕪山。しかし出発時は晴れていたものの、登山口のある21世紀の森公園に近づくに連れて雨がポツポツ降ってくる。挙句の果てには駐車場に着いた時は雪まで降ってきた。空を見ると分厚い雲が流れてきている。ここでスイッチオフとなり、登山靴を履くこともなくそのまま帰宅。帰宅した時はすっかり晴れ上がっているというおまけ付き。
でもってその5日後にもう一回休みを取ってやってきた。週末に雪が降ったこともあり、板取に入ると徐々に辺りに雪が見えてくるが、道には雪は無い。これなら大丈夫と思ったのが甘かった。県道から21世紀の森公園に入ると、轍はあるのだけど道には深い雪。N-VANでギリギリ腹が摺るか・・・といったところを強引に駐車場まで上がっていく。何とか駐車場までたどり着いたものの、予想以上に雪が深い。今日は午後から天気が崩れるそうなので、お昼までには山頂に行きたいと思うのだけど、こんな状況で大丈夫だろうか?
雪の中を出発。先に続く轍は重機の跡だ。轍を歩くと凍っていて滑ってしまうので、注意して進む。途中で木工体験実習棟から登山道へ向かおうと思ったけど、積雪でトレースがわからないので、来た道を戻り以前歩いた道を上がっていく。今日はウェアは冬装備なんだけど、アイゼン、スノーシューはおろか、ストックも持ってこなかった。これが後に後悔することになる。
21世紀の森公園の駐車場。週末に降った雪が20cmほど積もっていてかなり深い。車高の低い車や2WDは上がってこれないかも。(自分のN-VANは4WDだよ)
これだけ見てもそこそこ積もっているのがわかる。
久々スパッツを装着して出発。
重機の轍の上は凍っていてツルツル滑る。
木工体験実習棟から登山口に向かおうとしたが・・・
う~ん・・・この先トレースがない。
自身がないので元の道から登山口へ。
駐車場から少し歩いて株杉が群生する蕪山登山口に到着。この時点では足が埋もれることなく、雪は少なめ。山に一礼してまずは株杉が点在する遊歩道を歩いていく。遊歩道が終わるところに「蕪山登山道」の赤い標識が立っている。この先に入山者数を把握するためのカウンターが設置されているのだが、凍っているせいか押すこともできず。
何とかこの先トレースは見えている。恐らく雪が降った後に登った人がいたのだろう。人どころか獣や鳥の気配もしない静かで寒い中をルートを探しながら登っていく。
蕪山登山口に到着。株杉の遊歩道にもなっている。まだこの時点で雪はそこそこ。この先どのくらい積もっているのだろうか。それよりもお昼までに山頂にたどり着けるのか心配だ。
見事な株杉。久々に訪れた。
最初は遊歩道を歩いていく。
ここから蕪山への登山道が始まる。積雪はまだまだ大丈夫なレベル。
カウンターは押すことができなかったよ・・・。
樹林帯の道を登っていく。トレースはかろうじて確認できる。
いや~静かだ。しかし寒い・・・。
沢は凍っていない。水が冷たそう。