千疋北山 ~今年は元気に~
関の裏山
何があろうとも新しい年はやってくる。今年も静かに年が明けた。昨年は行けなかった元旦登山だが、今年も見送り。年末年始にかけて雪が降り、しかも一向に収まる気配を見せない新型コロナウイルス。どうやら今年もしばらくは自粛の生活が続きそうだ。
そんな中、今年の登り初めはどこに行こうかと考えていてふと思いつく。以前教えてもらった関市内の山だ。関市の西にある千疋の山々は地元の人達が登山道を整備したものの、あまり知られていないルートらしい。運良く地図をもらっていたので、これを辿って千疋界隈の山々の様子を確認しに行く。
関市は刃物の街で全国的(刃物としては世界的にも)に知られているんだけど、レコ大賞や紅白出場で大ブレークしているLiSAさんの出身地でもある。故にここのところ関市は元気だ。今回はその元気な関市の山を知ろうというのも趣旨の一つ。極近場なので手軽に登れるのもいいね。
登山口は千疋大橋から東へちょっと入ったところに駐車スペースがあるので、ここからスタート。今日はアタックザックに必要最低限の荷物なので、かなり軽装だ。
ソーラーパネルの横に延びる道を歩き、途中の分岐を左に入って登山が始まる。路面に年明けに降った雪が僅かに残っているけど、今日は青空のいい天気だ。
千疋大橋からちょっと奥に入ったところに駐車スペースがある。
ソーラーパネルを横に山に向けて出発。
そのまま道なりに真っ直ぐ進むと分岐が見えてくる。
山へは左のチェーンが張られている道を進む。最初は目の前に見える赤白の鉄塔を目指すよ。
まずは平坦な道を歩いていく。
途中にあった丸太のベンチ。
右に枝道。この先は行き止まりだった。
しばらく遊歩道らしき平坦な道を歩いていく。途中で左に続く道があるはずだが・・・と、ちょっと盛り上がったところに池が見えてきた。ここが目印の天池。まずは天池手前の分岐を右に折れる。わずかに木道が設置されているので迷うことはない。よくよく見るといつもの鉄塔を示す黄色の指導標が立っている。どうやら巡視路を歩いていくようだ。
道はだんだんと傾斜が増し、急登になってくる。周りは樹木に囲まれていて見通しは悪い。しばらく頑張って登っていくと、さきほど見えていた赤白の鉄塔が現れた。ここがまず最初の目的地。しかし、鉄塔手前の左手に枝道が延びている。さて、どちらへいけばいいのか? 改めて地図を確認すると、行くべき道は枝道の方だ。鉄塔から東に延びている道は別の機会に改めて確認するとしよう。鉄塔から枝道に入り軽く登る。どうやら尾根に出たようだ。
天池手前を右に入っていく。遊歩道的に木道が敷かれているのですぐわかるはず。
どうやら鉄塔の巡視路をたどるようだ。
だんだんと傾斜がきつくなってきた。
お、鉄塔が現れた。
登山口からも見えていた赤白の鉄塔。
この先は次回のお楽しみだ。
平坦な道をちょっと歩くと境界杭と防火用水のあるピークに出た。どうやらここが「千疋北山」と呼ばれている山頂だ。「千疋北山」はまだ仮の名前らしい。辺りは木々に囲まれて見通しは悪い。ここから北へ見晴らし台があるが、そちらから長靴を履いたお父さんが歩いてきた。話を聞いてみると、お父さんは地元の人なんだけど、コロナ禍でなかなか外出できない中、この山の話を聞き登ってみたそうだ。
そんな中、御嶽はどの方向に見えるのかと聞かれたので、一緒に見晴台に行く。見晴台にはベンチが設置されており、北方面が開けている。すぐ眼下には東海環状自動車道が走っており、その向こうは奥美濃や東濃の山々がバッチリと見えている。御嶽はわずかに雲がかかっていたけど、何とか位置は確認できた。今日は遠くに雲が広がっていて瓢や高賀山すら見えなかったけど、快晴なら乗鞍や中アも見えると思う。ここは隠れた絶景ポイントだよ。
鉄塔からちょっと戻って予定のルートへ。
ちょっと歩くとピークに出た。
たどり着いたピークが千疋北山と呼ばれているところ。標高は134mほどで、低木に囲まれて見通しはあまり良くない。しかしこの先の見晴台からの景色には度肝を抜かれてしまった。
いやいや、何という絶景か。まさか目と鼻の先にこんな絶景を楽しむことができる山があるとは思ってもみなかった。東海環状の先には美濃の山々が続いており、高速道路がその中に吸い込まれていくようだ。
これも地元の人達が登山道やベンチを整備してくれたおかげ。今後もこの山は大切にせねば。
お父さんはここからの景色を写真に撮りたいそうだ。いい写真が撮れるといいね。
眼下には東海環状自動車道が走っている。
こちらはトンネル側。あまりお目にかかることのできる景色じゃないな。
山頂に戻り、お父さんと別れて次の目的地に向かう。