三池岳 ~春の鈴鹿でリハビリ登山~
2ヶ月振りの山
毎年のことながら年度末は忙しい。まだまだ寒さが残る中、4月に入る前に桜は満開になってしまったようだ。今年の冬はなかなか山にも行けず、暖かくなったらガンガン登るぞと思っていたところ、足元をすくわれてしまった。
3月下旬に朝起きたらなんか喉の調子がおかしい。以前処方してもらったストック分の抗生物質や風邪薬を飲んでみるものの、いつもならすぐに快方に向かうのだが今度ばかりは全く効かず。一番苦しかったのは咳が止まらず夜はほとんど眠ることができず、これが10日間続いたこと。しかし人間はよくできたもので、10日間寝なくても生きていられるもんだ。その間ちゃんと仕事にも行ってたしね。ただ、声が全くでなくなってしまったのは初めて。何とか声を絞り出そうにもかすれた小さな声しか出ない。電話一本出て話すのにものすごい体力を使う。電話の向こう側でも聞き取りにくかっただろう。
てな訳で咳もおさまり、声もなんとか出るようになったのが4月の終わり。ゴールデンウィークには間に合った。しかし病み上がりなので無理はできない。ここは復帰戦の緩い山ということで、毎年春に登っている三池岳を岩ヶ峰尾根から登る。ここはもう何度も歩いたところだし、連休でも人が少なくて静かな山を楽しむことができるところ。調子悪くなったら引き返せばいい。
久し振りに深夜に起きて真っ暗な中を八風キャンプ場へ向かう。登山口にたどり着く頃には明るくなっていた。今日の日の出は5時頃。苦しんでいる間にすっかり日も長くなった。
いつものように八風キャンプ場を過ぎたところで車を止める。さすがにこの時間は誰もいない。早々に準備をして出発するが、如何せん久々の登山なので忘れ物はなかったかなと気にしてばかり。
そして日の出時刻をちょっと過ぎたところで出発。辺りは一年前と何も変わっていない。
今日は天気良くなりますように。
まだ誰もいない。新緑がきれいだ。
いつものようにこの先の林道を歩いていく。
ここから沢に下りていく。ペンキマークが目印。
ここも何度も渡った沢だ。増水してたらちょっと危険。
本格的に山の中へ。幼木をかき分けて踏み跡を辿る。
植林の間からお日様が昇ってきた。このまま好天が続きますように。
踏み跡は明瞭になってきた。尾根伝いに進めば迷うことはないが、岩や木を巻く箇所も多いのでテープやペンキマークを見落とさないように。
何度も書くように今回は病み上がりのリハビリ登山。釈迦ヶ岳と三池岳の稜線までは岩ヶ峰尾根の急登を登っていくため、オーバーペースにならないようにゆっくりと意識して進む。今年は早い時期から暖かくなったのでもう花を楽しむのは無理かな・・・と思っていたら足元にイワカガミのピンクの花が咲いていた。これはラッキー。
しかし早朝で気温は上がってないのに汗がダラダラと流れてくる。歩き始めはいつもこうなのだが、大量に汗を掻くのも久し振りだ。この岩ヶ峰尾根は変化に富んで面白いルート。一度歩かれることをお勧めしたい。
足元にはイワカガミの花。
この時期はすっかり終わっていたと思ってたけど、ちょうど群生しているところで満開。
よくよく見るとヤシオの花もまだわずかに残っている。しかしキツいな~。体力がすっかり落ちてしまった事を実感。そうこうしているうちに白ザレのコルに着いた。いつもここで小休止するところだ。
周りを見るとシロヤシオの花がいっぱい。今が見頃なんだろうね。
白ザレのコルに到着。ここで小休止がてら呼吸を整える。
満開に近いシロヤシオの花。
もうちょっと早い時期だと見られないかも。
青空に白い花は映えるね。
三池岳方面を見ると薄い雲が広がっているものの、天気は良好。いつもはガスが出ていて風も強いのだが、今日は全くの逆で無風。このままの状態ならよかったんだけどね・・・。
アカヤシオの代わりにシロヤシオが満開だ。
さて、先へ進もうか。